情報化社会の未来

今朝も雲一つ無い青空が広がっている。今までの曇り空ばかりだった夏が嘘のように晴れ渡った感がある。既に空は高い。もうそこに秋が近づいている。北海道の夏は毎年短いのに更に今年は曇り空ばかりで、本格的な夏は程遠かった。そして昨日の夕方の風は既に冷気をはらんでいた。北京オリンピックが近づいているためか、TV、新聞は、既にオリンピックモードである。以前にも書いたが、マスコミは、いかに旬の話題に食いつき、それを報道し、如何に視聴者や読者を獲得するかが商売である。幾ら良質な記事を書こうと、それを買って読んでくれなければ、利益は得られない、TVも同様である。如何にTVのチャンネルを自社の番組にひきつけるかが重要で、その内容が高尚であろうとも低俗であろうとも本音は構わないと思っているはずである。 であるから簡単に安く視聴者をひきつける方法として、人気のタレントやアイドルを持ってくるのである。そしてどんどん作り方が安易になってくる。幾らスタジオのセットにお金を掛けようがそこに出てくる出演者はいつも同じ顔ぶれで、更にどこかで見た番組の作りと同じというものが増えてきている。新聞や雑誌もそうである。書いている記事に情報という新鮮さが徐々に無くなって来ている。確かに一昔前の情報取得の一番早い方法はTVであり新聞であった。しかし、インターネットの登場により、その方法が変わってきた。若者は既に携帯を情報端末として使い始め、その上の世代はインターネットが情報収集の手段に変わってきた。そのためTV、雑誌を見なくなった人が増え始めている。一時はマンガを読む若者が電車やロビーに大勢いたが、今は見ていいるのは携帯の画面ばかり。既にマンガ雑誌でさえも若者から離れて行っている。全ての流れは既に電子化される方向にあるのだ。後10年もすれば、新聞、雑誌の売り上げは半減するだろう。更にその10年後は、ゼロに近づくことだろう。それ程に情報の電子化が加速度的に進んでいく中で、一番重要なのは、情報の信頼性ということである。2chに代表される掲示板などは、嘘か真かわからない情報が溢れている。更にインターネットを利用した世論操作も既に始まっているといって良い。如何にして自分たちの利益を獲得するかという情報合戦である。もしインターネットが情報の重要な発信源になった場合、その種種雑多な情報の塊の中から信用できる情報を引き出すことができるかが重要な役割となるだろう。既に情報が溢れ始めた現在、その情報の信頼性を担保する仕組みをどのように構築していくかが重要な要点となるだろう。もし情報の質が悪化すれば、インターネットの信頼性も崩壊することになるからである。