無くて七癖

東の空を朝焼けの雲が覆っている。予報では、今日の日中の気温はプラスの5度という事であるが、今の外気温は間違いなく零下である。 無くて七癖というが、麻生総理の癖が国会で取り上げられたようだ。確かに一国の総理として見栄えが悪い点はあり、それを指摘するのも良いが、わざわざ公にするものでもない。 総理の言動がこうも出す端から取り上げられれば、さすがに耐えられないだろう。ある意味精神的な虐めをマスコミこぞって行っている印象がある。 漢字の言い間違えは誰でもある。それをことさら協調するのも如何なものか。人間性を攻撃するのならその政策の是非を問うべきであろう。そういう印象操作は、却って国民の反感を買う事になる。 それにしても、麻生総理の年末解散のシナリオを破った余波は大きかったようだ。世界同時不況の中、日本はまだ大丈夫と信じ、世界の日本をアッピールするはずが、それ程世界の各国は、日本を重要視していなかった。麻生総理は、世界のリーダーとして脚光を浴びるつもりが、その経験を誰もが認めなかったということである。 まさしく先見の明が無かったということになる。 あの時に解散していれば、まだ総選挙で過半数を維持できたかもしれない。その思いが与党の議員にあることが更に総理の足を引っ張る事になる。 与党の議員も冷たい。選挙で勝てないと思ったが最後、これ程冷淡になれるものだろうか?少なくとも総理に選んだのは与党の議員の大半である。その選んだ責任というものを感じていないらしい。 もう麻生さんの次の目は無くなった。後は任期解散の時期まで、総理のイスの感触を味わう事に時間を費やす事になる。きっと今頃内心こんなはずじゃなかったと思っているだろう。ペンのキャップをかみ締めながら。