防犯ビデオ

曇り空。風も上着を着ていなければ寒さを感じる。確実に秋もそろそろ終わりに近づいている。連続で起きた、幼児の殺害事件。一件は、解決したがもう一件は、未解決である。片方は、母親の犯行という残念な結果であったが、もう片方は、多くの目撃情報がありながら、解決の糸口は見つかっていないようである。本当に残念で成らないのは、警察の操作能力の低下である。警察官の数は減っていないはずなのに、何故犯罪は減らないのだろう。そもそも警察のあり方に問題があるのだろうか? 殺人事件の殆どは、事件発生から数日で犯人を検挙できなければ未解決である。物証は有ってもそれを元に犯人に辿り着くことは稀になってしまった。これまでもそうであったが、組織の捜査力が向上というよりは寧ろ減退している感がする。警察も、公務員であり、組織の中で出世していかなければならない。その実績を上げるためにこういった殺人事件の捜査よりも、警備、公安の方が安定的に手柄を立てられるのかもしれない。徐々にこういった犯罪のスペシャリストは養成されにくくなっているのだろう。今後この傾向が助長されれば、更に凶悪事件が増えていくことになる。何故なら、そういった事件を起こしても捕まらないのなら、その犯人が連続して犯行を重ねる可能性があるし、捕まらないという情報は、犯罪者にとって事件を起こす歯止めが緩むということになるからである。警察官を非難するわけではない。色々な場面で市民の安全を守っていてくれる。その姿が安心感を与えてくれている。そういった感謝の念が無いのではなく、組織としての操作方法のあり方を変えていく必要があるだろう。これ程犯罪が多発するのなら、やはり街頭に防犯カメラの設置は必要だろう。監視するのではなく、1週間程度の保存期間を置き重ね撮りするだけで良いと思う。そして数を置けば、事件発生の目撃情報を人に頼らず得ることが出来る。監視カメラだと人が見張っていなくてはならないが、記録を主とするカメラであれば撮りっ放しで設置しておくだけでよい。そうすれば設置台数も増やすことが出来るだろう。犯罪者が自分の姿を映されることを嫌うとすれば、それで充分抑止力になると思われる。こういった世の中で自分の身を守る術としての手段として必要になってきているのだ。