2008年のカウントダウン

曇り空、乳白色一色の空が頭上に広がっている。気温は比較的暖かい、それでも零下付近だろう。時たま、はぐれた雪片が地上に降りてくる。 既に暮れも押し迫り、世間は慌しい。昨日のスーパーなどは、年末年始の食材を購入するため大変な混みようだった。それでも確かに例年と比べると混み具合は、穏やかかもしれない。それは、店に入る車の列からして違うので良くわかる。去年までは駐車場に入るために道が渋滞していたはずなのにそれが無いからである。 その雰囲気は、この先の北海道経済を暗示しているかもしれない。それは、迫り来る台風に備え、家の戸締りをして災難から逃れようとする姿である。 この経済危機は、決して道民の責任ではないのは確かである。その責任は、このバブルを産みだし、そしてその仲間に加わった人々にある。その騒ぎの中に多くの庶民は含まれて居ないはずである。 何故ならその好景気の波が到達した頃にしぼんでしまったからである。まさしく、恩恵を蒙った東京、名古屋以外の地域には何も無く終わった感がある。 その嵐の前の静けさが、この年末に訪れただけである。何だろうこのむなしさは?自分があずかり知らぬところで起きた災難のために何も知らずに被害を受けてしまった現状は。きっと日本経済が潤ったそのうちの限りなく0にちかいくらいの利益はきっと受けただろうが、それも泡と消えてしまうようなものであった。  台風が来る前の慌しさは、一種独特のものがある。それと同様のものがあるのだと思う。何かが変わる、その変わる時は、おとなしくしている事が一番大事だと知っている。もしかしたら閉じこもったが家が台風に直撃され、洪水で流される可能性もあるが、狭い我が家でも風雨をしのげればその次の日は何事も無かったようになるからである。 しかし、その期間が長ければ長いほど犠牲者は確実に増える。その期間を短くするのが政府の役目である。この時期をなるべくやり過ごすには、何と言っても国内消費を増やすに限る。 一つ提案なのだが、国民にばら撒くという何とか金。それを一律にばら撒くのではなく、宝くじのようにしてばら撒くのはどうだろう。賞金として政府が2兆円を出し、更にくじを300円で売るのである。売り上げの寺銭を取らなければ、相当な金額になる。 商品は、現金の他、家電や車、今売れないマンションや住宅の購入件でも良い。それで消費を煽るのも良いプランだと思うのだが。 麻生さんどうでしょう。