斜め見

雲ひとつ無い青空が広がっている。中天の空には半月が空に埋め込まれたように昇っている。 日の出は日に日に早くなっている。毎朝同じ時間に外に出るとそれを実感できる。宇宙は動き続けているらしい。 ネットを浮遊していると、色々な文章に出会う。真っ当な正論が書かれて居るもの、チラ見しただけで直ぐ画面を閉じたくなるような文章だったりする。 正論は、納得するのだけれど余り面白くはない。面白いのは、微妙に世間を斜めから見て書いた文章である。それは発想が違うというか、自分が考えていなかったものの見方でハッとさせられるのである。 確かに自分の思っていることと同じようなものが書かれていると、共感はするが、何か先を越されたような気も持つし、全く自分と相容れない意見が書いてあると「こいつばかぁ」とか何とか言ってしまう。  このblogも、世間を斜めから見ようとはしているつもりなのだが、正論を吐いたり、それが度を越すとまるで壁の落書きのようなことを書いてしまっていることもある。 偶然この文章にたどり着いた人も、見るなり何これといって去っていく人も多いのだろうと思う。  そして毎日少なからぬ時間を、華麗なる文章を求めネットの世界を彷徨うのである。