リラ冷え

 空は、白と灰色が混ざり合った雲ですっかり覆われている。気温は、14,5度というところだろうか。

 北海道には、この時期を表す言葉に「リラ冷え」というのがある。とはいっても、全ての道民が知ってはいないだろう。更に「リラ」って何?という言葉が返ってきそうである。

 札幌では、5月の末に「ライラック祭り」が開かれる。そしてライラックの木のことを別名「リラ」(フランス名)と呼ぶ。そしてその頃の気候が丁度今頃のように朝晩冷え込むことから「リラ冷え」というようになった。

 元々、日本にあった木ではなく、リンク先にあるように、アメリカから札幌に渡ってきた女性教師と共にやってきた木である。

 この頃になると、何故かこの言葉が頭の中に自然と湧き上がる。不思議なものである。