小沢事件

 曇、それ程寒くない。それでもマイナスは間違いない気温ではある。ここ数日の寒さと比較すれば寒さも一段落ということである。


 国会が始まり、やはりマスコミは、小沢幹事長の問題を全面に取り上げている。検察の意図的リークは、以前と同様でこれは捜査の情報を知らせるための方法として考えているのだろうが、何となく、噂話のようで余りよろしくない。

 この様な話は、検察の公式発表としてきちんと情報源を明らかにした話にすべきだと思う。

 後で、このような事件が裁判で無罪になった時のための用心と思われるが、それによる被疑者の名誉毀損は重大である。これはつい最近無罪になった菅谷事件の反省が司法当局に無いのではないだろうか。

 そして一番問題なのは、この時期に敢えて立法機関に挑戦する司法の姿勢だろう。まるで、それは場の空気を読まないそれと同じである。

 

 日本が不景気にあえぐ現状で、今は新政権が始まり日本の将来を決める重要な時期である。その出発の時期を狙ったような捜査の仕方は如何なものだろうか?それならあの西松事件の際に取調べを行うべきだっただろう。

 

 その手際の悪さは、どこかズルさを感じずにはいられない。意図的に手際を悪くし、時間を稼ぎながらどこか裏で取引を行っているようにも思えてくる。

 巷では、高級官僚の逆襲とも言われているが、その説もあながち嘘と思えないから不思議である。

 この事件を東京地検特捜部が行っているらしいが、そこが単独で動いているとは思えず、その上からの命令がどこかに存在するはずである。

 また野党となった自民党は、昔の恨みをはらすためと、参議院選挙で勝利を得る為小沢叩きを今国会の目玉としようとしている。それは、昔野党を散々避難した行動を今度は自分たちがすると言うことである。やはり政治家は、2枚舌であることを証明したと言ってよい。

 はっきり言って、日本の政治家、官僚全てに失望を感じている。沈もうとしている船に乗りながら、乗組員が操縦桿の奪い合いをしているようなものである。

 乗客は、何とかして助かりたいと思っているのに、その騒動を見守るしか無い。このもどかしさをどうすれば良いのだろうか?