札幌 vs 富山

 快晴の厚別公園競技場。しかし、西から東へ吹く風で旗は大きく揺れている。高く上がった球は影響を受ける。更に見ている方も強風で半袖から出した腕に鳥肌がたつ。

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 試合は、札幌のペースで始まる。何度も富山側に攻め上がりゴール前でボールを受けるのだが、そのボールを持つ選手が相手に囲まれてしまう。あれだけ囲まれれば、他の選手が空くはずなのにその開いた選手には渡らず、弱いシュートしか打てない。その中で、ビッグチャンスは、キリノ選手が持ち込み古田選手にパスしたが、ダイレクトに打ったシュートはゴールのはるか上を飛んでいった。

 札幌の攻撃が一段落すると、今度は富山の攻撃になる。すると攻撃はそこそこにやれていたはずなのに守備は、やはりいつもの札幌である。相手に詰めるのだが連動せず、更にセカンドボールをひろっても相手にパスするしまつ。

 

 そして相手に渡ったボールを上手く繋がれ、ゴール横であっさり交わされゴールを奪われる。いつもの札幌の展開である。

 富山は、先制点を奪った後は、ゴール前に引きながらカウンター狙いとなる。それで札幌はゴール前に攻め込むが、シュートが決まらない。

 

 攻め込む札幌の選手の中で、背番号31番の選手が居る。誰だっけとマッチデープログラムを見ても載っていない。それもそのはずU-18の三上選手らしい。今日のサブメンバーに入るといわれていたがまさか先発するとは知らなかった。

 その三上選手が、ボールを持ち込みあわやゴールと思うようなシュートを打ったがそれも決まらず

そうこうしているうちに、札幌の西島選手が打ったミドルが綺麗に決まる。相手の選手の隙間を抜いていった。

 なかなかこういうシュートは決まるものではない。それが決まるあたり札幌に運があるようである。

 ゴール後、最近子どもが生まれた近藤選手を祝福する揺り篭ダンスを見せる。

 久しぶりに追いつく札幌のゴールを見た感じで有る。

そして同点で前半終了。


 後半は、風下になる。


 札幌は、後半開始早々CKのチャンス。上手くこぼれ球を宮澤選手が決め札幌が一点リード。これで波に乗った札幌は、その後今度は古田選手がゴールを決める。

 古田選手は、漸くといってよい初ゴールを決める。試合開始前に歌を歌ってくれた兄さんの応援に答えるゴールになる。

 これで3-1となった、札幌は、最後は中山選手が交代で入ると言うように無難に試合を終える。

 3点とったのは、今シーズン初めてだろう。更に今まで見に行って漸く勝ちゲームを見た気がする。

 攻撃、守備ともに今日は合格点を与えてよいだろう。得点を入れた宮澤選手も相手に相変わらずボールを奪われる場面を見せてくれた。もう少し足元のボールを上手く処理できれば周りの選手をもっと上手く使えるだろう。

 将来の札幌を背負う選手であるのだから、早く自信をつけて欲しい。