民主党代表選

 今日も秋晴れの良い天気である。空高くに絹雲がたなびき、秋空の高さを思わせる。気温は低く10度台である。

 

 風が吹くのか吹かないのか判らないのが、民主党の代表選である。ある意味分かりやすい小沢さんに比して、単純が故に何をするか想像もつかない菅さんと自分は思っている。

 今やお隣で大国に成った中国とどのようにして付き合っていくかが今後の日本の舵取りで重要なことである。

 昔のように、日本国内で経済が成り立っていれば、中国との交易は細々とやっていれば良かったが、今はそうではない。

 多くの日本企業が進出し、多くの製品を作り出している。それがなければ何も出来ない状況に徐々に日本がなってしまった。

 中国との関係で言えば、いつなんどき中国の国家体制が破綻するときが来るかということである。それは、経済問題ということではなく、国の体制の変化が人民の経済活動に対応しきれ無い時に起きると思う。

 今の中国は、別な部屋にある大きなゴム風船である。その大きさ故に少し離れた所にいても破裂すれば多少の被害を被るに違いないと思わせ、周りをヒヤヒヤさせる存在である。

 そのゴム風船が、徐々に膨らむごとに中が透けて見えている状態にあれば、何時破裂するのかそれともまだ大丈夫なのか周りがイライラする。

 そこと日本は、上手いこと付き合っていかねばならないのだ。それが日本のこれからの舵取りに成るだろう。日中と言えば、田中角栄大平正芳という歴代の大物が橋渡し役と成った。

 その2人は既にこの世になく、その系譜を引くのが田中真紀子が支援する小沢一郎というわけで、今回の代表選は、そういう側面で見ることもできる。

 まあ、どちらになっても日本の舵取りを任せるには少し不安がある。中国の台頭を快く思っていないだろうアメリカとこれまで同様付き合っていけるのかも問題だし、世界の中の離れ小島に住む日本という国が、世界の荒波に否応なく飲み込まれるのは必死の状況で、船頭役は誰も簡単には引き受けられない。その覚悟が両人にあるか?

 

 世界経済が不安定になればなる程、国々の関係はデリケートになる。このようなときの為に国連があるのだろうが、ここ最近の国連は、存在感を失ってしまっている。今後多くの紛争や経済問題が起きるだろう。その時の仲裁役としての機能が果たされるかも心配である。

 

 まあ、未来をいくら心配しても成るようにしか成らないのはこの世の常である。