柏 vs 札幌

 昨日の試合、雨の降る中行われた。CSで見ました。

 生憎の雨でグランドコンディションが悪いことが予想された。結局これが伏線となるのだが。

 試合は、何時もの通り札幌の全力での走りで札幌が攻勢に立つ。これは前半15分という短時間で点を取るというタクティクスのようなもんである。

 正し得点を入れる確率はあまり高くなく、更に前半早い時間を取るとその後の守ろうという意識が却って選手の動きを悪くさせるきらいがある。

 その札幌が攻めた15分は、見ごたえがあった。札幌側にそれ程パスミスが無く、ある程度ゴール前にボールを運びシュートも打てていた。

 相手がそれ程ボールを持つ選手にプレッシャーを与えない所だと、簡単にボールを運べるところが札幌らしい。

 しかし、相変わらずシュート精度は適当というか何と言うか、わざとゴールを避けて売っているとしか思えない。

 そして札幌が予定通り15分で終了すると、今度は柏のターンと成る。その攻撃は、チームの核の違いを感じさせる。それは、柏が札幌陣内にボールを持ち込むと必ずシュートが打てるところまで行くことである。それはパスでありタイミングであったりであるが、相手に隙があればそこを見逃さずシュートを打つ。

 更にゴール前にボールが上がればそれに対応する選手が必ず居る。札幌はその逆で、シュートタイミングで打たずこねくりまわした挙句相手に取られる。

 ゴール前にボールを上げても、その相手が居ない、居ても上空を通過する。その違いがシュート数にも現れ、これは何時か入れられるなと思わせる。

 そして雨降るグランド、水が浮いた芝生のところでボールが止まる。それを取り合うことでイエローが飛び交う状況が続く。このイエローの基準は難しい。故意でなくとも起こり得る状況で、一度出してしまうと同じ基準で出さざる負えず、これは出さなくても思うところでもイエローが乱発されることに成る。

 これは、一度審判が自分で基準を作り出してしまったものだから、それが基準に成ることは頭の良い選手なら判るはず。あの上里選手のイエローもTVで見ている方としては、無理して行くことは無いというところでの出来事。それで2枚目のイエローで退場。

 それで前半終了。

 一人少ない札幌にとって今日の試合の勝ちが危うくなり、更に引き分けも厳しい状況になってしまった。

 後半は、柏の一方的な攻撃に終始する。一人少ないところで、上に書いたように必ずシュートに持っていくリズムは一向に衰えず、嵩にかかったように攻め続ける。札幌が跳ね返したボールも簡単にボールを奪われ、更にパスミスも増えてくる。

 そしてCKから一点。更にまた吉弘選手がペナルティエリア内で足を引っ掛けまたPKこれで2点。この時点でゲームは決まった。ただそこにまだ試合を諦めないモチベーションを持った古田選手がミドルシュートを決め1点を入れるが、それも焼け石に水。その後今度は宮澤選手がまたもや2枚目のイエローで退場。その後は、見るに絶えない試合となり。敗戦。試合終了前にTVを消してしまった。

 最初が、これはと思わせただけに後半の試合展開は見ていても悲しい状況となった。やはり選手のモチベーションと選手層の薄さに尽きる。監督が全て悪いわけではないが、何もかもうまくいかない状況は、何かを変えないと変えることが出来ない。例えば、ヨーロッパの一流選手をつれてくることが出来ればそれだけで解決してしまうが、それが出来ない状況で何を変えるかということでもある。

 

 何かを変えなければ札幌は終わる。一度コンサドーレ札幌もチームごと変えてしまわなければならないのかもしれない。