LED電球

 今日も冷え込んでいる。空は薄曇りだがどこかから雪片が風に乗って飛んでくる。道路に設置された気温表示版は零度の数字を表示している。更に、風が強いためそれ以上に寒さを感じる。


 LED電球が発売され、エコと言う名の元販売が奨励され、それと共に白熱電球が日本から消え去ろうとしている。
 この先売れないと分かっている商品を作り続けるほど経営者は馬鹿ではない。生産を終了するのも止む終えないことである。
 しかし、LED電球の寿命は、4万時間とされている。1日使用続けても4,5年持つことになる。普通暗い時間しか使わないことを考えれば、その4倍程度は持つことになる。

 それは、LED電球の製造のタイムリミットを表しているとも言える。この先、寿命はもっと長くなり、人の一生よりも長寿命のものも現れるだろうし、その間にもっと別な照明器具が現れるだろう。
 それを考えると、LED電球の製品寿命は、この先20年有るか無いかのものだろう。それまで日本の工場が作り続けることはきっと出来なくて、数年後には安い海外製品にとって変わられることを予想すれば、4,5年の事なのかもしれない。
 エジソンが白熱電球を発明して120年余りだったのに比べると少し寂しい気がする。
 断わっておくが、これは日本で今後製造される時間を言っている。きっとこの先LED電球の寿命は100年程度というものも出てくるだろう。そうなれば、一個買えば親子三代買い換えずに済むということである。
 そうなれば一度購入すれば買い替え需要を生みにくいと言うことに成り、生産のピークは4,5年で来ると予想したまでのことである。

 人間の寿命を超える製品は、永久と言うことになる。壊れなければ作られないという工業のジレンマがこの先出てくるのだろう。