秋風

 晴れ、雲は多い。気温も秋らしい気温である。

 残暑が続き、何となく秋という感覚を失ってしまっている。季節への対応も、今までの暑さを引きずった感じで、順応が上手くいっていない感じがする。
 自分がそうなのだから、お年寄りは順応が難しいのではないだろうか?この季節の変わり目に体調を崩す方が多くなる可能性がある。
 
 体が厚さに漸く慣れてきた頃に、急に朝晩冷え込むと寝ている間に体を冷やしてしまう。更に夏場暑さのために大量に水分を補給した影響で消化器が衰えているところに、お腹を冷やせば下痢をしやすく成る。そして体が弱り他の病気が出てくるといったことになる。

 夏場一生懸命仕事をした人には今の時期休暇が必要である。それで体力が回復すれば厳しい冬の寒さにも耐えることができるだろう。

引用 テレビ朝日(http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/200910003.html) 

愛知、岩手でも多剤耐性菌…厚労省が報告義務化へ(09/10 05:48)
 愛知県内の医療施設で多剤耐性緑膿菌の院内感染の疑いです。

 愛知県内の1つの医療施設で今年、複数の患者から多くの抗生物質が効かない多剤耐性緑膿菌が検出され、院内感染が疑われていることが愛知県への取材で分かりました。この菌による死者はなく、医療施設は予防策を取ったということです。愛知県は、具体的な時期や患者の数については明らかにしていません。
 一方、岩手県でも盛岡市保健所から県の医療推進課に、「岩手医科医大附属病院で多剤耐性菌アシネトバクターが検出された」との報告がありました。現在、岩手医大と盛岡市保健所が院内感染かどうかなど詳しく調査をしています。

 既に、日本に存在する多剤耐性菌の問題。前から書いたように、健康体の人の体にも普通に存在する菌であるので、例えば、病院に務める医療関係者全員を検査すればきっと保菌者は必ず存在するだろう。
 多剤耐性緑膿菌緑膿菌の間に境界はない。緑膿菌自体が自然界に普通に存在している。その中の一部が抗生剤に対して耐性を持っているというだけである。
 
 既に多剤耐性緑膿菌の存在は、抗生剤が薬として使われ始めた時から徐々に表れ始めたのは間違いないから、ペニシリンが1942年実用化されたわけであるから、既に70年くらいの時間が立っている。その間にも色々な抗生剤が発見され実用化されてくる過程で次々とそれらの抗生剤に抵抗性を示す緑膿菌が出てきたわけである。
 
 だから、今の日本で言えばもう少しで爆発的に増える可能性がある時期で、色々な人で多剤耐性菌が発見されるだろう。
 だから、病院で発見されることは既に常識だし、患者の中にも保菌者が居るのは予想される事実である。
 もう既に、そういった患者を隔離できるのか、或いは保菌していな重症患者をどのようにそれから守るのかが問題である。
 
 今回の帝京大学が、この件で病院機能を低下させて居るのも事実である。多くの病院で同時発生し、外来患者の診察が出来ない或いは抑制しなければならないような時期が来たとき、厚生労働省は、この多剤耐性菌が発生した場合、病院の診療をストップさせるのかそれとも普通どおりに診療を行わせ、ある程度の確率で発生する患者を隔離させるというような方向で行くのか明らかにするべきであろう。
 
 今回のマスコミのように、医療施設を無責任に非難し、対策を立てろといい、診療をストップしようものなら地域住民の健康維持はどうなるのだと、病院側に無理難題を押し付けるのはよしたほうが良い。確かに医療施設として不適当な医療行為をしているなら非難されるべきだろうが、そうでないならそういう患者が発生するのは確率上起こりうることで、更に多くの病院で表に出ないけれど発生しているのも事実なわけである。

 同時多発に今後発生したとき、地域医療の体制をどのように形作るかを議論すべき時期に来ているというかしていなければならないことは明らかだが、きっと世間一般の人の考えはマスコミと同じなのだろうなと思う。