全国体力テストからみる北海道の将来

 朝焼けが綺麗なあさである。それとは裏腹に気温は、マイナス10度以下と真冬並みの寒さである。12月でこれ程気温が下がるのは珍しい。まあしかしこれも変動の範囲内と言えば言える。この寒さが年末まで続き、更に1,2月の最低気温がマイナス30度などとなれば、まさしく異常気象である。


引用 読売新聞(http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20101217-OYT8T00013.htm) 

道産子、運動能力も低迷続く

 16日に公表された文部科学省の「全国体力・運動能力、運動習慣調査(全国体力テスト)」で、北海道の小学5年と中学2年の子どもの運動能力は、ほとんどの実技種目で全国平均を下回った。前年に比べて実技の測定数値に改善傾向は見られ、小学校では男女とも順位を上げてはいるが、いずれも40位以下にとどまり、依然として低迷が続く結果となった。

 色々な原因が考えられる。北海道の子供は都市部以外は、人口密度が低く、その上農村では少子化の影響が強い。そのため子供たちだけで外で遊ぶといった習慣が少なくなってきている。(自然が豊かだからと言って自然児が多いとは限らない。)

 外で遊ばなければ何をするかと言えば、室内でTVゲーム等に興じることが多くなるだろうことは想像がつく。それ故、男子の握力だけが全国平均を上回ったということは何か真実味を感じさせる結果である。

 自分の田舎育ちである。そのため外で遊ぼうにも仲の良い友達は、1、2㎞先に住んでいるため遊びに行くにも時間がかかった。その故郷も離農と少子化で小学校が無くなってしまった。その周辺に住む子供たちは、いよいよ普通に遊べる友達が住んでいないということになる。普段の遊び相手が、家にいるおじいちゃんおばあちゃんでは、体力向上につながる遊びが出来ないだろう。
 
 更にスポーツ少年団などの活動も、団体競技であればチームを作ることが出来ない人数しか集まらない状況にある。それだもの道産子の体力低下が著しいのも肯ける。
 
 今後、北海道の子供たちの体力強化を目指すためにどのような取り組みが出来るかというと非常に問題がある。田舎に住む子供たちは、小学生になれば全員一か所に集め寄宿生活をさせるとしか方法は無いのではないだろうか?そうしなければならない時期に来ているのかもしれない。

 そうなると、ますます田舎は子供の姿が見えないようになってしまうが、それを逆手にとって、寄宿舎を都会ではなく田舎に持っていくという方法もある。

 寄宿生活をすることで団体生活の規律を学び、勉学も規則正しい生活で一層向上するのではないだろうか?

 ただこれはあくまでの個人の暴論である。これを実現するとなると色々なものを変えていく必要があり一朝一夕で変えれるものでは無いことは百も承知である。
 でもこのまま見過ごせば、北海道の将来は非常に暗い。あと何十年もすれば交通の便の悪いところには子供の姿は消え去るだろう。更に子供の姿が消えれば必然的にその土地に住む人間が将来的に居なくなることを意味するだろう。そうなるのも時間の問題で、まだ子供が生活している今からその対策を講じる必要があることは必至である。