曇り、霧のような滴が顔に時折かかる。要するに天気が悪いということである。気温も10度以下と低い。
しかし、ここ数年5,6月の気温が低い年が続いている。これが地球温暖化だとしたら北海道は真逆を行っていることになる。
今日の朝のNHKニュースで福島原発構内の映像を流していた。環境線量が高い場所で作業している様子が映し出されていたが、作業員の姿は少ないように見えた。
更に構内にはまだ津波で横転させられた車の残骸が残り、がれきもまだ残っているようだ。更に建物の破壊具合も相当なもので、この被害は、地震というより津波の影響が多大だったということが良くわかる。
ただし、地震直後に送電線からの電源供給が無く、更に発電機が動かないという直接の引き金になった原因は、人災である。更に追い打ちを掛けたのが津波による被害だったということは良くわかる。
しかし、この冷却作業は、日本にとって大きな課題である。これが本当に収まらない限り福島県とその周辺の県の復興は考えられないだろう。
地震後、原発が稼働停止したときに日本の技術力の高さを見せて欲しいと願ったが、その技術力が張りぼてで、だれも災害に対する備えを取っていなかったことが徐々に明らかになるにつれ期待は失望に変わった。
何の備えもなければ、危機に面したとき戸惑うことは必至である。そして、日本政府も以前から危機管理の必要性が言われ、危機管理を行う部署の発足が言われていたが、それも画餅で、危機が過ぎればそんなことが起こったことも忘れ去られてしまう。まさしく日本人の危機管理に対する意識の乏しさを如実に表した。
今度の震災は、色々な人に教訓を残した、このことを決して忘れてはいけない。この先の未来でまたこのような災害が起きた時、同じ目に合うのは我々の子孫だからである。