ニュージーランド地震とマスコミ

 快晴。気温は、日陰ではマイナス10度くらいと相当寒い。日向は、太陽の穏やかな輻射熱を感じさせる。しかし、この雪景色の中にいて、太陽の暖かさを感じるということは、どれだけ放射熱は高いのだろう。想像に絶するものがある。


引用 時事通信(http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011022700029&j1) 

NZ地震、死者147人に=重傷男子学生、28日に帰国−倒壊現場、がれき除去進む
 【クライストチャーチ時事】ニュージーランド南島クライストチャーチ市の大地震で、現地警察は27日、死者が前日から2人増え、147人になったと発表した。日本の国際緊急援助隊は生存者発見に向け、作業を続行。語学学校「キングズ・エデュケーション」が入居するCTVビルの倒壊現場のがれき除去作業は順調に進んでいるが、富山市立富山外国語専門学校生ら日本人28人の安否確認には至っていない。
 一方、同専門学校生で右足切断の重傷を負い現地の病院に入院していた富山市の奥田建人さん(19)が、28日に帰国することになった。被災した同校関係者では最初の帰国となる。

 ニュージーランドのCTVビルのがれき撤去が進むが、残念ながら生存者発見の知らせは無く、火災発生による遺体の損傷が激しく身元確認がまだできない状況のようだ。

 救出され足を切断することになった学生の方も帰国するが、マスコミが蟻のように群れる様子が目に浮かぶ。少し報道を自粛してくれるならマスコミの良心というものが残っているということになるのだが、期待できそうもない。
 
 その証拠に、大挙して訪れたニュージーランドのマスコミは、取材規制で現場近くまで入れないために、よほど手持無沙汰だと見えて、震源地に向かう取材陣が多い。そしてその現場で起きた余震で慌てふためいて逃げ惑う姿を報道している。

 日本の国民は、そんなニュースを求めているのだろうか?

 きっと報道側とそれを受け取る側で、感覚の差が大きくなってきているのだろう。報道側は、昔ながらのワイドショー的な素材を求め動き回り、それがニュースだと言わんばかりに公共の電波を使って垂れ流すが、見る側は、以前ならニュースそのものを得る手段としてテレビしかなかったせいで仕方なくテレビを見ていたのだが、今の時代、ネットを覗けば必要な情報が手に入るようになり、テレビの速報性のありがたみが薄れてきた。

 更に動画サイトで、必要なら検索して見ることが出来るようになれば、自然とCMか番組か判らないTVから離れていく。その状況がTV業界の人には判っていないようである。
 自らを変えることが出来なければ、時代は待っていてくれず、いつか忘れ去られてしまう。そして目の前の利益を求める余り、安易な番組作りで自分の首を自分で締めているのである。