再生可能エネルギー

 曇り、気温はマイナス5度くらいだろう。


 もう正月から5日経ったのである。一日があっという間に過ぎる。そして毎日次の休みが来るのを待ちわびる気持ちが余計時間を加速度的に過ぎさせる。

 最近、徐々に自然エネルギーの活用についての話を聞くようになってきた。その発端は、やはり福島原発の事故が大きい。

 あの後、浜岡原発が停止になり、夏の電力不足が言われ、国民こぞって節電が言われた。その中で、再生可能エネルギーの普及が言われた経緯がある。その努力が徐々に現れてきた結果が今にあるのだろう。

 一番の驚きは、やはり太陽光発電がそれほど伸びないという事だろう。再生可能エネルギーの先陣を切っていたのはずだが、多雨の日本の風土には合っていないという事なのだろう。

 その中で、徐々に日の目を見ようとしているのが、小型水力発電である。先に述べたように真夏の渇水時期を除けば水量は豊富な日本である。いたるところに川が流れ海にそそいでいる。

 その川に水車様の発電機を設置すれば24時間発電は可能である。ただし、川に設置すると言っても水利権の問題があり簡単には設置できないが、それでも徐々に設置の動きは広がっている。

 いたるところに設置されては、景観や環境の問題があるが、日本の河川は洪水の防止それだけのためにわざわざ巨大なダムや堤防が作られている。

 もし、その川の水を上手く有効利用すれば相当な規模の水力発電による電気が生まれるだろう。

 また、風力も常に風のある地域には、適した発電施設になる。

 その技術力が需要に引っ張られ、進歩しだしてきたのは非常に喜ばしいことである。

 このように各地で自前の発電施設を持つようになれば、現在の地域独占の電力会社の電気は、大口需要のみに対応すれば良いことになる。そうなれば、一つの技術に固執した方法から抜け出せないような今の状況から抜け出すことができるに違いない。

 今まで、普遍と思われた電力業界も、一つの重大な事故で自分たちの将来を危うくさせることになるとは考えもしなかっただろう。

 自分たちが生き残るには、そういった再生可能エネルギーに対してどういった技術で安定に安く供給できるかというまた違う努力が必要となるだろう。

 もしここで、政治力で物事を解決しようと動けば、間違いなく足元を掬われることになる。