曇り、少し風が吹いているため寒く感じるが、気温は高いことは判る。周りの根雪は、瞬く間に消えて行っている。今週末には日向の雪はすべて消えてしまうだろう。

 季節の変わり目は、あっという間に来る。普通なら徐々に気温が上昇し昨日より今日、今日より明日というように毎日の気温が上がり、そして季節がいつの間にか変わるというような気がするが、北海道の冬と春の境目は、暖かい日が来たら、そのままずっと暖かくなるのではなく、急に雪が降る日が来るというような、本当に今が春か冬か判らない日が続く。

 そのため、5月に入っても突然雪が降るような日が来るので暦の上の春は、本当に暦の上だけの季節と言える。まあそれでも、7月、8月に雪が降ることは今までなかったので、それは安心である。

 そう考えると、何となく次来る夏ではなく、後、4か月も経てば来る秋を、感じてしまうのも年齢によるものだろう。そして長い冬がやって来るわけである。そうすると年中、冬のような季節であるアラスカに住む人は、どういう思いで暮らしているのだろう。