モトローラ

 晴れ、気温も朝からどんどん上昇している。日中は、通り雨が降るらしいが、今の空模様では想像もできない。

引用 共同通信http://www.47news.jp/CN/201205/CN2012052201002547.html) 

 【ニューヨーク共同】米インターネット検索大手グーグルは22日、米携帯電話機大手モトローラ・モビリティ・ホールディングスの買収を完了した、と発表した。

 中国の独占禁止法を管轄する当局から先週、了承を得たことにより、世界での審査が終わった。

 グーグルはスマートフォン(多機能携帯電話)の基本ソフト(OS)「アンドロイド」を端末メーカーに無償提供し、この分野のOSで世界シェア首位。米アップルなどとの特許紛争が激化しており、買収によりモトローラが持つ約1万7千の特許を活用して対抗する。グーグルは昨年8月、モトローラを125億ドル(約1兆円)で買収すると発表した。

 一時程名前が挙がらなくなった感がするGoogleであるが、企業活動は積極的である。Facebookの台頭によりインターネット界隈の話題はそちらに行きがちであるが、既にGoogle自体がインターネットの一部となってしまい左程の変化では話題性を呼ばないのは致し方ない。

 モトローラと言えば、老舗である。半導体と言えばモトローラであった。その後、通信機器などはモトローラブランドが生きていた。

 

 その企業が、今、新興企業であるGoogleに買収される日が来るとはだれも予想していなかっただろう。日本でも、あのトヨタでさえ売り上げが減少し、ソニー、シャープなどの名だたるブランドがまさに予想もしなかった状況に陥っている今、不思議な事ではない。

 企業は、黎明期には創業者の元、人望によって人は集まる。そして創業者が去ると同時に、今度は、会社組織が社員のよりどころになり、社長はあくまでも社員の代表という位置付けとなってしまう。

 そうなれば、決定権は必ずしも社長に有るのではなく、色々なパワーバランスによって方針は決まるようになる。組織の成り立ちは、愛社精神でしかない。

 しかし、日本も会社運営自体がアメリカナイズされ、必ずしも愛社精神で会社に忠誠を誓うという事は必要なくなり、あくまでも個人の利益が優先され、その範囲の中で会社に忠誠を尽くすことになる。

 

 そうなれば、企業も一種のブランドで、そこで働く社員も単なる付属品である。だからアメリカでこういうことが簡単に起こり、それを真似した日本も、大きな統合、買収が起きるようになってきた。

 会社は、あくまでも仮の仮の棲家であり、終の棲家ではないということである。日本も今まで言うほど家族的会社経営を行ってきたのではないという事である。あくまでも仕事は仕事であり、その組織は、何時無くなってもおかしくない。

 今は、素晴らしい企業も年を経ればその素晴らしさも半減してしまうかもしれない。そうなるとどこまで皆が忠誠を示すのか、それは経営陣の腕の見せ所で、唯一の方法は、会社の業績を上げることでしか達成できないものである。