政府事故調査

 曇り、時折霧雨が混じる。気温は16度と低めである。日中は、日差しがでるという予報で気温も上昇するという予報だがどうだろう。



引用 東京新聞http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012072490070311.html

東京電力福島第一原発事故で政府の事故調査・検証委員会が二十三日に公表した最終報告は、津波が事故の直接的な原因と結論付けた。国会、民間、東電と合わせ、主要な四つの事故調が出そろったが、本当に地震による影響はなかったのか、なぜ原発の安全規制は十分機能しなかったのか、今ある原発はどうすればいいのか、などの疑問に明確な答えを示せなかった。

 これで都合4つの事故調査委員会の報告が出たことになるが、肝心の部分がもやもやとした霧に包まれ、事故の全容がつかめない状態のまま報告が出たという感想である。

 一番問題なのは、刑事責任を問われることを怖れた東京電力の非協力体制だろう。そして、何故強制力のある国会の事故調査委員会が、及び腰な調査で終了したのかが疑問である。

 何らかの力がおよぶ要素がまだ消えていないという事だろう。

 今回の事故で、原子力に係る勢力が弱体化したのは、間違いないが、それでもそれまでに培った力が残っており、現状を維持しようとするために最後の力を振り絞って巻き返しを図っている所である。

 それが、今回の原発再稼働の動きである。そして大飯が動いたという事は、最後の土俵際で残った状態である。もし、これで他の原発の再稼働が無ければ、そのまま寄り切られる状態である。

 今まで、利益と権力の中で胡坐をかいた生活をしていた人たちにとって死活問題であり、今までの蓄えを全て放出してでも世論操作をしたいところで、その操作が影絵のように透けて見えるところが情報化社会になって変わったことである。昔なら、黒子が動いている所は情報として流れないのが当たり前だった。それを考えると情報化社会は、次々と黒子の姿を浮かび上がらせる。

 

 しかし、この事故調査については、今後の日本の危機管理の在り方を再構築する絶好の材料になりうる。これを逃しては、永遠に日本の危機管理能力は醸成されないだろう。

 これで、事故調査が終わるとしたら、刑事事件として事故のあらましをはっきりさせる必要がある。更に、もっと情報が隠されている可能性がある。そういったものを明らかにしなければ、事故の解決はおぼつかないだろう。