夜中から降り始めた雨は、今も降り続いている。夜明け前は、特に激しく、風も強かったので窓ガラスを通して外が見えなくなるほどだった。
セリーグのクライマックスシリーズの挑戦者が巨人に決まった。ニュースでは、監督が大写しで画面に登場するたび違和感を感じる。あの醜聞が無かったことにされているが、プロ野球の監督が、相手の言いなりになりお金を払っていたこと自体が問題なのに、まるで何もなかったように済まされている現実である。
穿った見方をすれば、もし金銭では無く、試合に負けてくれと言われれば、それに従ったかもしれないのである。今回の金銭の授受は、そういった事を疑わせるに足りる事実である。全くもって灰色な監督を使い続けること自体異常である。
今日の朝日新聞の社会面で、北九州市小倉の暴力団排除条例に対して徹底的に抗う暴力団の記事が出ていた。それも異常事態である。
それに対して警察が無力で、その条例に賛成する店の店主は、暴力団の襲撃に怯え、客足も遠のき廃業するという憂き目に有っていても、暴力団を排除できない。それが日本の現実なのかと思うと少し寒気がする。
上に書いた、日本を代表する野球チームの監督が、暴力団関係者から金を要求されれば払うという行為がどれ程国民に影響を与えているか、読売新聞は判っていないのだろう。
まあその社主にとって、今まで空白の一日、栄養費問題で色々問題を起こした身にとって、こんなことは屁でもないことなのだろう。それが日本ともいえるのかもしれないだけで、こうやって明るみに出て現実を知らされる方が国民にとって幸せなのかもしれない。
ただしそれも、自分が被害者の一員にならなければという確証が有ってのことで、もし自分が当事者になれば人生を失うも当然の事となる。
今回の、暴力団の関与や、無法な状態は、国として目を摘み取っておかなければ、やがては南米の国家になりかねない。とはいっても現職の法務大臣が暴力団との付き合いがばれて辞任するというのだから、相当な勢いで普通の社会と闇社会が交じり合っていると言って良いだろう。民主党にその力が有ればと思うが、もう既に死に体であり、自民党も暴力団との交際では、色々な噂が上がるところなので、どのみち解決しないというところで落ち着くのだろう。