中山選手が引退した。

 曇り、気温は少し低い。昨日の雨で路面の雪はすっかり融け、残っているのは氷だけである。


 コンサドーレ札幌の中山選手が昨日引退会見をした。入団した当初は、数試合出場したのだが、印象としては動きが悪いだった。当時から故障を抱えていたのだから仕方が無いが、あの磐田時代厚別でハットトリックされた記憶と比べればもう少しできるのではないかと考えていた身にとって期待を裏切られたという思いも少しあった。その後、故障という事で試合から遠ざかりつい先日の横浜Fマリノス戦で久しぶりの出場を果たしたわけである。

 札幌での数少ない出場試合の中で印象に残るのは、対戦相手は忘れてしまったが、厚別の試合でダイビングヘッドで打ったシュートがゴールの左に外れるシーンだった。悔しがって地面を叩く姿が今でも頭に残っている。そのボールを上げたのが砂川選手だった。もし。あのゴールが決まっていれば、中山選手の札幌での初ゴールだった筈で、今でも残念に思う。

 時は過ぎ、あれからもう3年が経ったわけである。3年も経てば、更に体は衰える、その体に鞭を打って練習する姿は、若手に本当に手本になっただろうか?少し疑問が残る。あの戦う姿を疎ましいと感じた選手が居なかっただろうか?もし、あの姿を見て練習や試合に臨んでいる選手が多いのなら、今年の戦いぶりは本当に残念であった。

 中山選手がコンサドーレ札幌に残していったものは何だったのか、今の若手に感じて欲しい。それは、次の時代をけん引しなければならない宮澤選手、古田選手にその役割を担っていて欲しいと思う。何時までもクールにいられることは無い。その気持ちを前面に出す中山選手のようになってほしいものである。

 そして、自分の最大の思い出は、去年のキックオフの会場でもらったレプユニへのサインである。