曇り。風が有るがそれ程寒くは無い。

 昨日の天体ショーが終わり、ニュースの目玉は何なのかと思ったら、AKBだった。テレビやマスコミは何かブームを起こさないと食っていけないと思っている。
 しかし、ブームは起こすものでは無く、自然と起きるものである。その所をはき違え、仕掛け人と称する人間が、そこらここらでブームを起こそうと必死である。

 その代表がAKBとされているだろうが、このブームも仕掛けて作り出されたものではない。切っ掛けは、その仕掛け人が動いたからかもしれないが、その流れを作ったのは大衆である。
 大衆の中である一定の興味を持つ人間がいたからそのブームが沸き起こったと言える。確かにその後のマスコミへの露出のコントロールを始めある一定の駆け引きがブームの期間を作ると言っても良いが、その流れに乗って幾多の仕掛け人によって作られた話題は、悉く消えていった。

 やはり、ブームは時代の流れを反映する。先行き不透明なこの時代に、多くの人は、差し迫る未来の事を考えるというより、身近にあるものに注意をそらそうとしているのだろう。
 そうすることで現実逃避ができるなら、深刻なことを考えるよりどれだけましだろうという事である。

 大衆のブームの陰で、今の国会はひっそりと行われている。何も解決できない無能な集団が頭を寄せ合って議論しても何も結果は生まない。それなら一人の有能な人間がこの国の将来を考えた方がよりましな結論を導き出されるだろう。