梅雨

 曇り、外は涼しい。日中は、真夏日になるようである。この気温差の激しい所が北海道たる由縁か。

 
 本州は、梅雨の時期である。昨日は、大分で豪雨の被害があった。水は、天からの恵みではあるが、その限度を超えると被害をもたらす。ほどほどにできないかと思うが、そうはできないところが残念である。

 ここ数年続くゲリラ豪雨は、やはり日本の周囲のアジアの国が多くの熱量を大気に放出していることが影響しているように思う。
 
 太陽が地球を熱する熱量には、比べ物にはならないが、人間が出すエネルギーも塵が積もれば山となる。

 体育館のような大きな建物の隅で、ろうそく一本に火をつけるとそれだけで体育館内で対流が起きる。それ程小さな熱エネルギーでも、大気は、均衡を保つために空気が循環する。

 その熱エネルギーの発生点が中国だろう。あれだけの大きな国の多数の国民が生活し物づくりを行っている。
 数十年前と比べれば、その発生量は飛躍的に増えている。その熱が大気に伝われば、今までの大気の循環と異なる流れが発生する。
 その影響が地球の全大気に影響を与えるまでに、これだけの時間が掛かり、それが日本に影響を与えているのだろう。

 しかし、それを言えば、高度成長期の日本は、この狭い国の中で、多くのエネルギーを大気に与え続けていたはずである。それは過去に日本も行っていたことでもある。

 一度乱れた大気の動きは、また均衡を保とうとし始める。ある程度の均衡が訪れるには相当の時間が必要である。それが出来るまでの過度期の間、世界に異常気象は何時も起こりうるし、その威力は半端ないものになろう。