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 曇り、気温は13度と相変わらずの気温である。

引用 朝日新聞http://search.fenrir-inc.com/?hl=ja&channel=sleipnir_3_w&safe=off&lr=all&q=NSA+%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB) 

米政府が主要インターネット企業などから利用者のデータを収集しているとされる問題で、グーグルは政府に利用者の情報への「無制限なアクセス」を提供していないと言明した。

 さらに、それを証明するために、政府から受けた国家安全に関する情報開示の要請件数を発表することを許可するよう米司法省に求めた。

 この件、インターネットが徐々に発展し始めた20年ほど前、アメリカがインターネット上の情報をエシュロンと呼ばれるシステムで国家的に盗聴しているという話が流れたことがある。その時ですら、既にそういった行為が行われるのは当然の流れだと思っていた。

 何故なら自分たちに有益かもしれないデータが目の前を流れているのに、それを指を食わって黙っているわけは無いと思ったからである。自分たちの利益のためなら他国のことなど考慮しない、そういった信念のようなものを持った国がアメリカである。

 そういった情報収集に、アメリカを本拠とする、GoogleMicrosoftFacebookといった企業が密かに協力していた。こういった企業が情報を提供するようになれば、自分たちの情報など筒抜けになるのは目に見えている。

 実は、数年前まで自分宛てメールをGmailに自動転送して保存するようにしていた。その時に思ったのだが、もし、自分のパソコンのメールデータを削除しても、転送したメールデータは、クラウド上にあるため、削除したとしても実際は削除されない可能性があるのではないかと思った。そこでGmailへの転送設定を取りやめた。

 

 もしかすると、自分の使っているメールサーバーも、送信後サーバーから削除することになっているが、その削除がリアルタイムでは無いかもしれない。

 そういう意味でインターネット上のデータは、一度流されればどこかにキャッシュの一部として残る可能性が非常に高い。

 クラウドは非常に便利である。どこに出かけても自分の情報にアクセス可能である。その便利さの裏返しとして個人情報のダダ漏れがある。

 今回のように国家がIT企業と手を汲めば容易く個人情報を名寄せでき、自分が何者で何を考え、どういった人間とつながりがあるかなどという事は、簡単にばれてしまう。それは、便利さと引き換えに情報を提供しているのだと考えれば当然のことである。

 ウィキリークスなどは、そういった個人の秘密を積極的に公開することを世界中の人間が行えば世界に秘密など無くなるという事をうたっていたが、まさしく今回の国家的情報収集を無効にするには、世界に秘密などというものが亡くなれば可能である。まあそれが可能かと言われれば不可能だと思うが。

 今回の件は、薄々感じていたことを、やっぱりそうだったのかと思わせる世界的な仕組みである。それが判ったところで一個人ができることは何もない。

 もしそういった被害を蒙りたくなければ、インターネットやスマホなど使わず暮らすしかない。そうでないとしたら、何時か犯罪に巻き込まれ、自分が無実の罪で捕らわれないような用意をしておく必要がある。そうはいっても一個人でできることはたかが知れているわけで、犯罪者としてでっち上げられることは映画の世界の話だけではなさそうである。