晴れ、つい30分前までは雨が降っていたのだが、天気は変わる。その日差しとは裏腹に吹く風は冷たく気温も5度くらいだろう。
今回の台風26号は、日本列島をかすめるように通過したが、その進路に有った伊豆大島に大きな被害があった。
引用 時事通信(http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013101600458)
伊豆大島で記録的な大雨が降り災害となった原因について、気象庁は台風26号が接近する前に出現した短い前線の影響が大きいと説明している。15日夜から16日未明にかけ、伊豆大島から房総半島に延びる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、猛烈な雨が降り続いたという。
伊豆大島では15日朝の降り始めから16日朝までの24時間雨量が824.0ミリと、平年の10月月間雨量の2.5倍に上り、1991年の統計開始以来最多となった。16日未明には、1時間に100ミリ以上の猛烈な雨が降ったとの記録的短時間大雨情報が3回発表された。(2013/10/16-12:57)
短時間に降る雨程怖いものは無い。その勢いは、消防ホースで水を吹きかけられたような感じである。本当にバケツを引っくり返したという表現は、的確である。更に今まで地滑りが起きていないところで起きるのが常で、そこに住む住民に油断をもたらした。
災害に遭い易い土地というものがある。常時災害を受けるような場所は、それなりに対策を取るし人がそれに遭うのを避けて住宅などを建てない。その例が、水害に遭い易い川沿いの土地である。しかし、日頃災害に遭うと、どうしてもそこに災害を防ぐ堤防などを作りたがる。そして、普通の水量なら洪水の被害にも会うことは無くなると、またそこに人が住み始める。そして何年もの間被害に会わなくなるとそこが危険地帯である事を忘れてしまうのである。川や海沿いの土地は、常に危険と隣り合わせに暮らしていると考えて良い。
そして危険なのが山の斜面の造成地、裾野の土地、そして今回のような谷間から流れてできた扇状地の土地である。こういった土地も、何百年もの間崩れずにいたかもしれないが、それも絶対安心では無い。
土地は浸食するものである。何時しか谷は削れ深い谷を作り、山は風化し低くなり形を変えていく。それは自然の摂理であり、そうやって自然は姿かたちを変えてきた。
地震が少なく平らな土地が広がる北海道であっても冬には豪雪の被害は起きるし竜巻の被害も北海道で起きている。そういった意味で日本で安全に住める土地は殆ど無い。更に数少ない安全の土地も今の時点で安全というだけで何千年のスパンで考えればいつそれが変わるか判らないところでもある。
安心と言われている所に住んでいる人ほどいつか来る災害に備えておくべきなのだろう。