テレビ

 晴れ、気温は4時の段階で21度。寝苦しさが違う夜だった。


 昨日は、日ハムの斉藤祐樹が勝ち投手となった。その話題で道内の民放は繰り返し放送していた。民放テレビ局の野球依存度は高い。

 その理由は、やはり若者のテレビ離れが大きく影響しているのだと思う。野球の視聴者は年齢が高く、その層が丁度家にいてテレビを見る層と重なっている。その話題を報じていれば何とか視聴率を維持できるという点が考えられ、更に、もう一つの理由としては、ネタが付きにくいという事がある。毎日と言って良いほど試合があり、中心的に放送するチームが放送局に近いとなれば取材費用も掛からない。自局作成のテレビ番組を作るには格好の素材である。

 ただし、この高依存度は諸刃の剣である。一時期韓流といって話題作りしていたテレビ局も反日の影響で反感を買い始めると途端に視聴率を落とし始める。

 安価な放送材料としては、お得感があり、まさに仕掛けて利益を得たという状況は番組の作り手としては、非常にやりがいが有った事だと思う。

 ただ、それが過剰になるとピークが過ぎれば潮が引くようにそのブームは消えていく。そこまでの短期間勝負を掛けながら撤退して次の仕掛けを練るというのがあちらの業界の常套手段なのだろう。

 もう一つのブームの主役は何といってもAKBだろう。あれだけ人気を博したグループもピークが見えてあと徐々に衰退していっている。同じようにこのまま消えて行きそうな勢いが垣間見える。

 その一つが、ブームの主役だったメンバーが卒業し、昔からの応援していた不安もそれと同時に離れて行く。だからと言って卒業したメンバーに最後まで着いて行くというわけでは無く、あくまでもAKBという集団の中で輝いていた彼女を応援していたという感じなのだろう。

 そうしてもう一つの雄がジャニーズだろう。何といってもこの長い歴史を常にリードしてきた集団は、新しいグループを次々と生みだし、ブームを生み出した。今でも、ジャニーズのいないテレビ番組は無いほどである。自分もそれ程テレビを見る方では無いのだが、見る番組見る番組、司会やゲスト、主役、わき役と出てくる。まあ、そのたびにチャンネルをかえることになるのだが。

 これも、テレビという一つの情報媒体が衰える前の悪あがきのようなものなのだろう。情報伝達、および大衆に対して扇動する役割を果たしてきた地位を他に譲る時代が来るとは誰も考えていなかっただろう。それ程、以前のような影響力は失った。企業のCMもインターネットのような効果があるか判らない所に移りはじめた。

 今後の情報の主役に成るネットも、大衆がこちらに移れば移るほどそれと一緒に悪い奴らも移動してくる。如何にネットにアクセスする人間を罠に掛けようかと虎視眈々と狙ってくるようになると、本当にネットが今後の情報伝達の主役に成れるのか少々疑問を持たざる負えないようになってきた。

 テレビが戦後、60年以上君臨してきたことを思えば、それに代わるネットもその期間程度は主役を張り続けられるのかもしれない。