エボラ騒動

 晴れ、気温は2度。道内各地で初雪が有ったそうでもう冬は間近にきている。


引用 毎日新聞http://mainichi.jp/select/news/20141028k0000e040127000c.html) 

塩崎恭久厚生労働相は27日、西アフリカのリベリアに滞在し羽田空港に同日到着した男性について、空港で発熱の症状が確認されたため東京都新宿区の国立国際医療研究センターに搬送したと発表した。血液を採取して都内の国立感染症研究所に送り、エボラ出血熱に感染していないか検査したところ、28日未明に陰性と判明した。

 今回は、何ともなくて不幸中の幸いだった。却って日本の防疫体制の訓練に成ったと思う。しかし、今の時点でまだエボラ出血熱の感染の経路に不明な点があり、慎重な対応が必要な時期に合って、医師が、テレビで接触が無ければ感染の危険性は無いと話して良いのかと思う。

 確かに、インフルエンザのように空気感染するわけでは無く、体液、血液などに直接接触しなければ感染しなさそうという情報があり、それに沿って対策を考えれば良いと思うが、その感染者が発症後どのような過程を経て指定の医療機関に搬送されるか不明である。

 その間に、病状を知らない人間が多数関わればそれなりの感染の危険性は存在する。多数の感染者が発生しなくとも、僅かの感染者が発生する可能性は否定できず、それなりの注意が必要だし、みだりに他人の体液や血液に接触する可能性を避けるように注意を促しておく必要がある。

引用 朝日新聞http://www.asahi.com/articles/ASGBS7G1RGBSULBJ021.html

世界保健機関(WHO)は24日、開発中のエボラ出血熱の感染を防ぐためのワクチンについて、2015年6月末までに数十万人分、同年末までに数百万人分が製造されるとの見通しを示した。この日の会見で、WHOのキーニー事務局長補が述べた。

 少しテレビで触れられていたが、アフリカで発生していた際に世界の製薬会社は、金儲けに成らないという理由でワクチン開発に力を入れていなかったが、欧州、アメリカで患者が発生するようになってきた今、開発を進め始めた。

 これ程、アフリカで大流行し、多くの人命が失われていても経済と言うのは残酷である。もしアフリカ諸国が経済的に豊かであればワクチン開発に着手していただろう。

 製薬会社を責める事はできない。ワクチン開発に掛かる費用を捻出するにも、それが売り上げにつながることを前提に予算を組まなければならない。

 今後も、未知のウィルスによる奇病が発生した際に、それに対応するのが各国独自の政策で行われるとしたら不幸な事である。それに対応する方法を世界の国々が纏まって考えるのが正しい方法だろう。

 ワクチン開発に掛かる費用も世界の国々が分担するようにすれば、エボラがアフリカで大流行する前にワクチン開発が可能だったに違いない。

 人類は、人類であるが現実はその中でも格差が必ず発生する。そういう世界を人類が作ってきた。それを変えることは不可能だが、格差を解消する試みは続けなければならない。その均衡が無ければいずれ人類は亡びるだろう。