曇り、風が強い。気温は4度。
引用 産経新聞(http://www.sankei.com/west/news/150417/wst1504170012-n1.html)
16日に明らかになったシャープの経営再建計画案。平成27年3月期の連結最終損益は2千億円を超える赤字に転落する見通しで、厳しいリストラは避けられない。三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行の主力2行は、借金を株式に振り替える「債務の株式化」を実施。関係者によると、銀行側はシャープから要請のあった計2千億円の出資に応じる意向を同社に伝えたという。リストラ費用にめどがつき、当面の危機を脱せられる見込みだ。だが、次の成長の糧となる有望な事業戦略は描けておらず、解決すべき経営課題は多い。
液晶のシャープと言われた時代が懐かしい。栄華に浸る時にこそ次の一手が必要だった。そこが分岐点だったとその頃の経営者たちは思うだろう。
世界の市場で独占あるいは反独占状態になった時、次の代りが用意できなければ次は下ることしかない。それは、技術的に成熟した状態あるいは、その優位状況が模倣によって突き崩されるからである。
どの時代でもそれは変わらず、変化しない企業は、何時か淘汰されていくか規模を縮小していくしかない。それが経営という事である。
そういう意味で逆風を浴びそうなのが、やはりappleとSAMSUNだろう。appleはアップルウォッチを売り出す予定だが、これが成功するか失敗するかで大きく風向きが変わる気がする。
話題性があるが、やはり電源の持ちを劇的に改善できないとウェラブルとは言えないと思う。身に着けながら突然電源切れした時に充電する術が無ければ実用的とは言えない。世に出るにはまだ未完成の商品だと思う。
SAMSUNは、低価格製品のライバルが多いため、高級品に舵を切ったが、それは市場を狭めることとイコールである。それを必要とする人口の中で更に商品を気にいる層が何割いるかで考えるとシェアを予想できる。
時計業界のように思い切って1台100万、200万の価格設定をするならともかく中途半端な価格では高級品とはいえずただの高価格商品になってしまうだろう。
再建に向かうようだが、シャープというブランドイメージは相当低下した。社名を変えるくらいの変化が無いと今後消費者は製品を選んで買おうという気に成らないだろう。
このままいけば緩やかな死を迎えそうである。今後シャープに変わる家電品の国内ブランドが勢いづくかというと目ぼしい会社は見当たらない。
老舗の日立、東芝、三菱がこの先家電のブランドとして生き残るのかも不透明で、ナショナルも何かを切っ掛けに消え去る企業に成るかもしれない。
つくづく栄華を極める期間は短いものだと振り返ると感じる。