お隣

 晴れ、気温は11度。朝7時頃より急に青空が見えてきた。

 

 中国の観光船の救助や韓国で流行しているMERSEの話題をテレビで報じていたが、何故か、日本国内の話題と同等の扱いだと思う。

 MERSEなどの件は、あれだけ死者が発生しているのだから、何らかの渡航注意の報道が有っても良いと思うのだが、積極的に韓国への旅行を禁じたり、韓国人や韓国国内を経由して日本に来る人間の規制をするわけでもなく、危機感を覚えない。

 更に言うと、中国や韓国に対する非難的な報道も何時からか知らないけれど遠慮うして自粛している気がする。そこには、何か刺激的な報道をすれば報復されるのではないかというような雰囲気である。

 あれだけ、中国や韓国が日本に対して威圧的な報道をすることに対して、それを無視することが大人の態度であるというのなら判るが、却って韓国などに対して賛美するような報道が混じれば、日本は韓国や中国の列国なのという気にさせられる。

 今の安倍内閣が中国、韓国に対して礼を逸しているというような非難的報道が続くと、ある意味ここは日本では無い気がする。

 

 別に強圧的態度を取れと言うのではない。散々歴史認識の違いがあるとお隣が論じるなら、こちらも歴史認識について日本で正しいと思われている事実を新聞、マスコミは伝えるべきなのだと思う。

 正しい歴史をお互いに認識せずに論議をしていた場合、中国、韓国が教える歴史が正しいと若い人たちは誤認してしまう恐れがある。

 そういった歴史をきちんと学んできていない若者は大勢存在し、将来もしかすると日本が今まで正しいと認識してきた歴史が全否定される恐れもある。

 それでは、国家として不味いだろうし、それをきちんとマスコミは報じる責任があると思う。やはり歴史教育は足元から始めそれを広める努力をしなければ相互理解は生まれない。

 今の姿は、過去の歴史はほじくり返すと厄介だから、思い出させないようにして新しい未来を築きマスという思いなのだろうが、相手はそうは思っていない。自分たちが学校で教育を受けてきた歴史が唯一だと思っているのだから、その隔たりは大きいのだと思う。

 3か国で、共通の歴史の教科書を作るという話題が有ったがそれも進んでいなく、お互いが判りあえる日が来るとはとても思えない。ある意味、宇宙人と付き合うようなものである。