曇り、13度。

 もう少しで半年が終わる。短い夏が過ぎればもうじき冬がやってくる。何も変化のない毎日を過ごせば悪戯に時間は過ぎていく。

 そういった変化の無い日を何年も続けていくとやがて人間は死を身近に感じる時がやってくる。多くの人は寿命を持って生きているので、100歳まで生きることは無い。それ以前に多くの人が寿命を迎えこの世から消えていく。

 毎日寿命とは関係なく、自分の意思では無く死を迎える人がいて、その人たちは何を考えて死を迎えているのだろう。この先自分の想像していた人生がどのようになるのだと夢見て死んでいくのだろうか。