認知症

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引用 ヨミドクター(http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=120378

全国の警察に届け出のあった認知症の行方不明者が2014年中で1万783人(前年比461人増)に上り、このうち168人の所在が分からなかったことが25日、警察庁のまとめでわかった。

 警察は、家族などから「行方不明者届」を受理し、認知症の不明者を捜索し、不明者の身体的特徴や着衣などの情報をデータベースに登録している。

 男女別の内訳は、男性6130人、女性4653人。都道府県別では大阪が1921人で最多だった。

 14年以前を含めて届け出のあった認知症の行方不明者のうち、14年中に所在が確認された人は1万848人。内訳は、警察などが発見6427人、帰宅などで確認3610人、死亡429人――などだった。全体の97・2%は1週間以内に所在が確認され、2年を過ぎていた人も73人いた。認知症行方不明者の集計は12年から実施。届け出があったのは12年が9607人、13年1万322人で、14年4月末時点で計258人の所在が分かっていなかった。


 168人、この行方不明者の何割が生きているのだろうか、その内の何割りかは犯罪に巻き込まれているのだろうと想像するが、もしかすれば氷山の一角なのかもしれない。

 一昨日の話の続きになってしまうが、超高齢化社会にこの先近付けば近付くほど認知症の患者は増えるだろう。それに対して有効な治療法が無ければ、そういった人達の保護をどうするのかが問題となる。

 今現在、行政は何ら有効な手立てを持たず、自己責任に任せることが多い。その内の何割かが行政の保護対象に成るが、それが一生続くわけでは無い。何らかの民間機関に預けておしまいに成る。

 今なら、まだそういった環境が整ってはいるが、それが破綻した時に国がどう対処できるかは未知数である。まだ日本は、人にやさしい国なのかもしれない。他所の貧しい国では、認知症が始まった時点で長く生きられないだろう。


 昨日の新聞に、肌着や靴などにQRコードの印をプリントして認知症の人が保護された時に、どこに連絡をすれば良いのか判るようにする試みが始まったと書いていた。

 65歳以上の老人は、そういった身分を明らかにするものを身に着けなければ外を出歩けない決まりが出来そうである。