対 磐田

 晴れ、気温は7度。冷え込みは左程厳しくない。


 昨日の試合を振り返る。

 相手は自動昇格を目指す磐田。こちらは何としても6位以内に食い込むため連勝続けたいところで好ゲームが期待された。

 前半は互角の戦いをする。お互い良く走り相手の攻撃を防ぐ展開で、先制点が重要な試合だった。前半は、0-0で折り返し、後半開始直ぐ札幌が磐田ゴール前でシュートを3回繰り返すが相手に当ったりシュートミスするなど得点が決まらず、そのこぼれ球を繋がれ相手にカウンターを許す。

 ゴール前で櫛引とジェイが競り合ったが上手く体を入れられヘッドで決められる。あれを防ぐとオリンピック代表に近づいたのに簡単に相手にのしかかられゴールを決め差すところが櫛引の弱い所。それ以外でも簡単に交わされたりパスミスしたりで動きは良くなかった。あれだったら天皇杯に出た進藤の方が良かったと言わせてしまうだろう。


 それ以後は、前掛かりに成った札幌の薄くなった後方に抜け出され追加点を奪われ万事休す。得点を決められない所で敗れ去ったという事である。

 試合の綾は、前半早々筋肉系の故障で退場したパウロンで交代枠を一つ使ってしまったのも痛かった。あれで少しゲームプランがくるってしまった。これでパウロンは今季終了だろう。身体能力があれだけありながら故障ばかりで試合に出られないシーズンを入団以来過ごしている。来季必要かと言われれば、NOだろう。

 もう一つ深刻なのは、ナザリトだろう。言葉が通じないというのは大きな障害である。幾ら運動能力が有ろうとも相手の意図するところが伝わらなければ連動しない。これもタラレバであるが、開幕数試合、フリーでゴールを外し続けたが、あの時に決めていたら今の状況は無かっただろう。幾らでもナザリトが要求する球を札幌の選手は出してくれただろう。

 いつもゴールを外しばかりいたらボールは来ない。更に来ても外していてはエースにはとてもならない。

 選手交代時、ベンチにすぐ戻った姿を見て、今後個の選手は使わない方が良いと思った。残り5試合で劇的に連携が改善することは無いだろうし、もう既に彼自身がチームに溶け込もうとしていない。これで使っていては他の選手に悪影響を及ぼす。

 都倉もこのところのスランプから脱する兆しが皆無である。これも深刻である。交代で入った内村もシュートを打てず試合を終え、今季の札幌の不振はやはり点取り屋が取れないことが証明された。試合に勝つというのは得点を入れて勝ことで、得点が入らなくては良くて引き分けにしかならない。これだけ引き分け数が多くては上位に顔を出すことはできない。


 後残り試合を勝ち抜くことができるかどうかは、運、不運の領域がかなりを占めるだろう。それを打破するのは選手の働きなのだが、決めるべきところでミスするばかりでは、運さえも手に入れることはできない。