札幌

 曇り、気温はマイナス12度。

 今日から札幌雪祭りが始まるのだが、人混みの中を歩いて雪像を見る気がしなくて殆ど行く気が起きない。一層の事両側の大通りの車線を通行止めにしてしまい、自由歩行空間にしてしまうぐらいの事をやっても良いのではないかと思う。あるいは1車線程度は運搬用に提供するようにしてしまった方が、観光客を受け入れるのは良いのではないだろうか?

 もう一つは、雪像の規模が年々小さくなってきていることだろう。自衛隊の全面支援が無くなり大雪像の細工もそれ程でもなくなり、それをごまかすためのプロジェクションマッピングのような気がする。

 その売りのプロジェクションマッピングが夜間しか行えないため、昼間の明かりの下で雪像を見ても何となく感動が少なくなってしまった。

 今の雪まつりは、地元民の為のお祭りでは無くなっている。その対象は、明らかに観光客に対してである。そして、何故わざわざ時間と旅費を掛けて雪像を見に来るかというと、あの融けてしまう雪を使って巨大で精巧な雪像を作ってしまう人間の凄さを見に来るわけである。

 そしてとりわけ大きい理由が、両脇のビル群と比較しても負けないほどの巨大な雪像が立ち並び、お祭りの期間中雪の国が出現することだと思う。

 その感動を見る者に与え、リピーターを増やす、或いは新規の観光客を呼ばなければ北海道観光の目玉は失われてしまうだろう。

 だから本来は、小手先のプロジェクションマッピングに拘らず、今よりも巨大な雪像を数多く作ることが必要だと思う。それが外部に向けた観光の目玉の存在意義である。

 それに頼らず、地元民に重心を移し、市民参加の手作りを主体に雪像を作って行くお祭りにするならこの程度の規模でも十分だと思う。

 更に言えば、観客席は今の会場の大きさから言えば不要である。もしするのならやはり最初に上げたように車道を通行止めにした方が良い。

 

 今年から路面電車がループか下のを機に、市内交通網の整備をすべきである。中心部の車の通行は制限すべき時期に来ているのではないだろうか。札幌の地下鉄網も大通りを中心に運航している。大通りに人を集めるように工夫されている。もし可能ならやはり地下鉄の環状線化だろう。それを札幌駅と中島公園を南北にし、東は菊水、西は西18丁目辺りを結ぶ路線をつくり、市内の車の乗り入れを制限するのが良いだろう。

 市内に車を乗り入れ駐車場に入れれば駐車場料金も馬鹿にならない額に成るし、それなら地下鉄乗り放題の1日切符を利用した方がお得とすれば上手く回ると思う。

 札幌にオリンピックを誘致するならそのくらいの都市整備をする必要があると考えるのだが、それに見合う財政基盤を今後も維持できるかが鍵に成るだろう。