対横浜FC

 雨、気温は14度。4時ころ目が覚めた時に西の空が朝焼けになっていた。朝日は東から昇るので西の雲が赤くなることは無いはずだが、現実に広がっていた。そのためか7時ころから急に雨が降り出した。

 昨日の函館の試合、実はホテルが取れれば遠征するつもりだったが、既に2か月ほど前にはホテルに空きがなくその時点で断念してしまった。日帰りも可能だが、次の日の仕事を考えると少し考える。そう思っていたら金曜日の朝にネットの予約を見てみるとキャンセルがあるのに気付く、ただし、そのキャンセルも瞬く間に埋まっていくので、予定を組むのは難しい。函館開催が5年ぶりというのだが、その5年前に函館に遠征したときは、ホテルも予約が取れる状態だったので、時代は変わるというしかない。


 そのため試合は、CSとTVhを切り替えながら見ることに。映像的にはCSの方がはるかにきれいで見やすい。

 試合は、横浜FCが前に来ずコンサドーレが自由にボールを回せる。カズが出ていたがそれに合わせて前に出てこないのかと一瞬思ってしまった。余りにコンサドーレをリスペクトし過ぎである。実際2失点したように、中盤最後列は若手主体で結構穴がある。なぜそこの若さゆえの守備の軽さをついてこないのか不思議に思った。相手も首位のチームと戦うことで変に意識するのだろう。


 そのため、コンサドーレが自由にパス回しをし、相手ボールにも積極的にアプローチしボールを奪える展開になりあとはシュートだけという展開になる。そして、ジュリーニョのミドルシュートが決まるとあとはイケイケになる。2点目をヘイスが決めると勝利を確信した。あとは、守備をきちんとするだけとなり、後半荒野が得点を入れたところで試合は決定した。

 そのあと相手に2得点されるが、増川、上原の得点で最終的には5-2と圧勝した。これで、首位陥落はなくなった。

 勝ち試合でこれをいうのは何だが、やはりコンサドーレの両サイドは守備に不安がある。ボランチが2人ということでSB気味のMFの位置取りが難しいのは理解できる。右MFが上に上がればその裏には広大なスペースが広がる。このスペースをボランチがカバーする約束なのだろうが、距離が長いのでDFが上がらなければならなくなり上手くカバーできなければ相手をフリーにしてしまう。

 試合が均衡しているときは、上がった後の戻りも意識的に早くできるが、得点を入れた後少し油断すると戻りが遅くなり、相手のカウンターを浴びてしまう。これを防ぐには1対1の強いDFが必要なのだが、進藤、福森はそれほど能力が高くなく、1対1で振り切られる。そのカバーを石井、堀米がするのだが、こちらも対人は強くない。

 ということで、サイドに足の速いドリブラーを入れてコンサドーレの守備陣を呼び寄せるだけで逆サイドにフリーなスペースが生まれる。サイドチェンジさえうまくいけばフリーでシュートチャンスに持ち込めるはずである。今までの試合で多くの失点はそういう形で生まれた。

 後半を折り返し、相手はセレッソ、岡山、松本と続く。間違いなく星の潰しあいになるので、勝ち越しをする必要がある。3連敗でもしようものならお先真っ暗な状態になるかもしれない。それほど大切な試合である。更に問題なのは、真夏の大阪、岡山と暑さに弱いコンサドーレは、体力勝負になると危険である。できることなら先制点を奪って有利に試合を進めたい。そこで先ほどのサイドの守備をするかということである。

 最近、試合中に5-2-3から4-3-3あるいは5-4-1に陣形を変えるようになってきた。もしかすると相手によっては攻撃の選手の代わりに守備の選手を入れて中盤を厚くしてくる可能性もある。そのためけが人の多い中盤の補強として鳥栖の菊地を加入させたのだろう。

 次節当たるセレッソは、ボランチに山口が入り超攻撃的な布陣で試合をしてくる。そのため守備には不安があるが攻撃の圧力は相当なものである。それを受けるのか、はたまた攻撃を主体に先発させるのか四方田監督の手腕が問われる。