湿った日

 曇り、気温は21度、非常に蒸す感じがする。雨上がりと南から湿った風が吹き込んでいるので仕方がない。今週道内に雨をもたらした前線は尻尾を残して東に移動して来週は本格的な夏が訪れそうである。

 明日は都議知事選挙であるが、あたかも日本のトップを決めるような感じとなっている。日本が首都東京を中心に政治も経済も回っているからかもしれないが、情報を発信するマスコミが集まっているのも東京だからなのだろう。

 それにしても今回の知事選、前任者の任期途中の辞職騒動もあれだったが、今回の候補者も準備不足の中の戦いで地に足がついていない状況である。更に言えば、候補者の一人は週刊誌に選挙期間中に恥ずかしい過去の話をばらされた格好で、何となく争点がどこにあるのか判らない。

 東京都知事が誰になろうと北海道の人間に何の利害があるかわからないが、はたから見ていて滑稽である。これが北海道知事選挙で有力な候補が乱立すればそれなりに熱い選挙戦になるだろうと想像がつくが、そんなことは到底起こりそうもない。

 そういえば夕張市長も東京都の職員だったわけで、もしかして東京都知事選に立候補すればそれなりの得票を得られたかもしれない。まあそれも他人事ではあるが。


 暑い夏の季節が都知事選で集まった感じではあるが、だからと言って自分たちに何の利益があるかは判らないことでもある。本当に必要なものは何かも分からず暮らしているのだろう。

 人間の欲望は深く浅く、更に変わりやすい。そんな人間の集まった集団がどんな行動をしていくのかも判らない世の中ということである。判っているのは、どんなことが起ころうとも確実に時は動き必ず明日が今日になる。それは生きている間は不変のことである。死んだあとは判らない。