秋深し

 晴れ、気温は16度。明け方に集中的な雨があったが気付かなかった。


 秋がようやく深まった感じがする。スーパーの店頭にも季節の果物が目白押しである。リンゴ、ブドウなども今が最盛期である。

 北海道の秋は今が盛りというわけで各地で収穫祭などのお祭りがおこなわれている。実りの秋は、冬を迎えるための準備期間ということである。

 台風も北海道にとって秋の風物詩だったが、今年は夏のものだった。秋が深まると同時に発生した台風は今のところ北海道を目指す雰囲気ではなく一安心というところだろう。

 夏の台風の影響で北海道の交通網は寸断されてしまったのは、車社会の北海道で道路もそれなりに整備されていると思っていたがそれは勘違いというものだった。

 その理由は、西と東を分ける山脈の存在が大きい。その山脈を抜けるためにトンネルや峠道がありそれは土砂災害の起点となる。さらに深い山はそこからの大量の水を生み出し海に流れ込むようになっているため、山間に川はつきものでその川を横断するのに橋が必要になる。その橋は、古くから掛けられている橋も多く、すべての橋が十分な保全管理をされているのか疑わしい。さらに建設当時の設計ではこれほどの川水が流れるとは計算されていなかったのだろう。

 復旧活動は続いているが本格的復旧は年単位の歳月が必要である。そのための財源が必要であるし、老朽化した道路、橋、トンネルなどの補修は半永久的に必要になる。それが無ければ北海道は無人の原野になってしまうだろう。

 これから山間の紅葉が始まり観光にとって最適なシーズンを迎えるが、この被害の影響はどの程度あるのかが気がかりである。