西高東低

 曇り、気温はマイナス10度。少し風が強い。

 天気図では西に高気圧、東に低気圧という西高東低の気圧配置となった。等圧線の間隔も北海道上空では狭く強い西風が吹く状況である。

 西高東低お気圧配置は、次に高気圧にがきて、西低東高になり、低気圧、西高東低と循環していく。なので、強い西風が吹き(この風向きは低気圧の位置によって変わる)それが収まり冬の晴天から雪模様に変わり吹雪という1月2月の典型的な天気の移り変わりを3月初めころまで続けることになる。

 やがて春が近づくと北から張り出した高気圧の勢力が弱まり太平洋側に位置する高気圧が力を増し始め、それまで北海道上空を占めていた冷たい空気が南の温かい空気に押し上げられる形となって春がやってくるのである。その春先の押し合いへし合いが春の嵐を呼ぶのである。

 そうなれば季節は夏へ向かってまっしぐらと行きたいところだが、本州と違いやはり北の寒気の影響を受けているので中々暖かくならないのが北海道の気候である。

 しかし、2月の猛吹雪をやり過ごせればすぐそこに春がやって来るのは間違いない。

 とはいっても地球温暖化というか気候変動の時期は間違いなくやってきている。その一つが、世界の森林の破壊による2酸化炭素の排出量の増加であり、南極、北極の氷河が崩れ海に流れ出していることである。そうした一つ一つの積み重ねが地球温暖化という一つの事象ではなく大きな気候の変動という形で表れているのだと思う。

 あと10年もすれば、この先にある気候の変動は間違いなく人類に影響を及ぼす。そこにあるのが何なのか判らないが、地球上から恐竜が消え去ったように人類を消し去る可能性も無きにしも非ずである。正し、そのことも地球の誕生からの歴史から言えば一瞬のことでしかない。