曇り時々雨、気温は3度。

 昨日の夜は雪が降った。先週末に車のタイヤを夏タイヤに変えてしまった。今日も雪がちらほら降るらしいので夜は路面凍結の恐れもあるしで車走行は危険である。それでも危険を冒して乗る人は乗るだろう。

 季節外れと言うのは北海道に住む人にとっては誤用である。4月でも雪は降るし5月でも雪は降る。北海道はそういう土地である。本州から来る人は、良い季節のみを想像しているかもしれないが、過ごしやすい夏ばかりではないし、スキーなど雪の醍醐味を楽しめるのは、数日滞在するからだろう。長く暮らせばまた雪の季節が来たと思うし、冬への備えは当然しなければならない。そうして準備をしてようやく冬を迎える。そうして冬が過ぎるとその冬に備えた支度を全て片付け無ければならない。そうしてようやく夏を迎えられるのである。その夏もあっという間に過ぎ去り秋が来ての繰り返しで毎年過ごしている訳である。

 だからと言って北海道が嫌いという訳ではない。しかし、何かの都合で別の地に住めばそこに愛着を覚え定住してしまうのだろう。人間は昔から流浪の民だったはず。どこか遠いところで先祖が生まれ流れ流れて日本という国に定住したはずである。そうしてその地からまた移動しながら多くの人が生まれてきたルーツがある。移動した先の環境に慣れながら文明を築いてきたはずである。

 この先地球の地殻変動があれば北海道の先にまた陸地が生まれるかもしれない。そうなればまた人間が移動を開始するだろう。更に地球に住めなくなれば火星にだって移住しようと考えるだろう。

 

 北海道のキャッチフレーズに「試される大地」という言葉がある。この言葉にはいろいろな意味が含まれているのだろう。自然、社会、経済、色々な困難が北海道にはこれからも立ち向かわなければならない。それを超えて次の世代に受け継がせていく何かを人は道民は暮らしながら克服していくという意思の表れだと自分は思う。試されているのは自分だけではない。