晴れ、気温は5度。
日曜日の川崎との試合、用事があり観戦できず。家に帰ってから録画で見た。それまでは結果を見ないようにした。この見ないようにするのは中々大変で、何かの拍子に聞いたり見たりする確率が数パーセントはある。たまたま聞いた情報が勝利ならよいが、負けと聞くと俄然見る気を失う。そういうわけで情報を遮断に成功し録画の再生を開始した。
札幌ドームは多くの席が埋まり、更にアウエィ側の川崎の席もFC東京以上の入りに見える。試合途中の放送では1万8千人越えをしたと報じていた。
その熱気の中試合が行われたのだが、録画したのはNHKで、これはDAZNがハイビジョンではないためである。その放送の解説が奈良橋さんであった。彼は落ち着いた解説をするのだが、両チームの応援が被さるため聞き辛いことこの上ない。半分以上解説が何を言ったか分からなかったのではないだろうか。それだけ両チームの応援が白熱していたのだと思う。
試合は、両者一進一退の攻防を繰り返す。試合の前の情報から川崎の決定率は低いということで、その通りにシュートが枠に飛ばないコンサドーレにとっては願てもない展開であった。更に川崎の主力にけが人が続出していて本来ならできるターンオーバーが上手くできていないので勝つなら今という感じでコンサドーレにとって勝たなければならない試合でもあった。
しかし、コンサドーレもゴール前を固める川崎の前にシュートは打つがゴールに向かっていかず得点を得られないまま0-0で前半を終える。
コンサドーレもパスミスや相手のボールを引っ掛けても自分たちの方には飛んでこず相手に渡る不運が続き中々攻撃に進めない展開が続いた。それでもJ1というレベルに上がり補強した選手以外にも荒野や宮澤がJ1レベルにあることを証明してくれていることは心強いばかりである。
後半もお互い先制点を目指し攻防を繰り返す。その中でペナルティエリア内に侵入した中村を福森が体で当たって倒してしまいPKを与えてしまう。ボールがあるときの寄せならファールを取られなかったがボールが前に出た状態だったのでアウト。当たらなくともそのまま体を寄せていればボールはラインを割ったかもしれない。結果論なのであの場のとっさの判断で止めないと得点を入れられると感じたのだろう。結果は仕方がないが、この先累積が溜まればゲームに出場できなくなるためチームにとってマイナスだったかもしれない。
そのPKをストップできずに悔しがるソンユンの背中を横山が立ち上がれと背中を叩くところにこのチームの昨年と違うところを感じた。まだ試合は終わっていないという気持ちが選手に無ければこの次も同じことを繰り返す。
その心を持つ選手がチームに大勢いることは後半の同点弾を生む。先制した川崎は後はコンサドーレに得点を許さなければ勝てると踏んで守りにウェイトを置く。
相手の攻撃をかわすパス回しを始めると中々コンサドーレボールにできない。その雰囲気を変えるためコンサドーレは残り15分で小野を投入する。
それで少しコンサドーレがボールを回せるようになり、都倉の同点弾が生まれることになる。後は逆転を期待するが残り時間内で得点を得ることはできなかった。
引き分けを上等とする雰囲気はあったが、この引き分けで順位は15位のまま。上位に上がっていくにはやはり勝ち点3が無ければならない。コンサドーレより下にあるチームは、3チームしかなく降格圏外とはいってもスレスレである。この後過密日程がつづき選手層が薄いコンサドーレにとってこれ以上のけが人が出るのを防ぎたいところで内村が筋肉系の故障で退場したのが痛い。
怪我した選手はいずれも治療が長引くようで、この非常事態に間に合わせることが出来ない。選手のやりくりも監督として頭を悩ませるところだろう。2種登録の高校生が増えその中から何人かはルヴァンカップでの起用があるかもしてない。J1に残るというのは本当に1年を通してのリスクマネジメントをしていかないと乗り越えていけない。
やはり引く時は引くという心構えが残留を導くものだと思う。