北朝鮮は経済制裁を乗り越えられるか

 晴れ、気温は11度。

 朝7時丁度に演習場から大砲の爆発音が響いてきた。目覚まし時計代わりの号砲であった。あの一発一発がお金だとしたら数十万単位で消えていくわけで、戦争にはお金が掛かるわけである。

 中東でISが戦争を行えたのも、油田地帯を先に制圧しそこから掘り出した原油で金を作っていたからである。だからあれだけ長期間に渡って戦争ができたのである。

 翻って北朝鮮経済制裁が続く中で核実験、ミサイル発射と続けさまに行っている。そのお金はどこから出てくるかと言えば、中国、ロシアとの貿易、更に日本からの送金などが原資だろう。更に偽札づくり、ネットワーク犯罪による不正な資金獲得などあらゆるところからその金を捻出してきたわけである。

 しかし、今回の経済制裁についてはアメリカは強烈である。お金をどこかから調達したとしてもそれを使えなければ何もできない。今、そのお金を使えないようにしようとしている訳である。

 これから厳しい寒さの続く冬が来る。今の状況で推察するに少なくない数の国民は暖房もなく冬を過ごさなければならないだろう。それは、一冬なら持つかもしれないが来年は持たないだろう。食糧も今年は持つが来年は持たないだろう。

 

 そう考えると、金正恩が動くのは今年だろう。そうでなければ国が持たない。国が持たなければ金王朝の栄華も消え去ってしまうからである。

 金王朝の栄華を維持するには、僕を傍らに侍らせ、支配下にある国民に貢物を献上させるしかない。もし、その貢物が無くなってしまえばただの肥え太った豚になってしまうから必死にその暮らしを維持しようとする。

引用 時事通信(https://www.jiji.com/jc/article?k=2017092900788&g=prk)

ロシア外務省で朝鮮半島問題を担当するブルミストロフ巡回大使と北朝鮮外務省の崔善姫北米局長は29日、モスクワで会談し、米朝の非難の応酬で緊張が高まる朝鮮半島情勢の事態打開に向けて意見交換した。

 北朝鮮の核・ミサイル開発について、ロシアは対話による問題解決を主張しており、北朝鮮はロシアへの接近を強めている。ロシアは米朝の間に入り、この問題に関与することで国際社会での存在感を示す狙いがありそうだ。

 ここにきて、北朝鮮はロシアと話し合いを持っている。これは、経済制裁に対する緩和措置を取るための一つの方法であるが、果たしてどこまで妥協するかが一つのポイントで、核爆弾の凍結が条件になるのだろう。

 アメリカ側が話し合いの場でできる合意の条件は、金正恩の引退だろうと思うがどうだろう。これはトンデモな妄想に近いところだが、今の北朝鮮の体制を維持しながら平和的な国家にしようとするならその方法しかないだろう。

 しかし、この解決の肝がロシアのプーチンにあるというところが恐ろしい。この時代にプーチンがいるという事実、歴史の流れが彼を生み出したということなのか。ロシアと言うと怪僧ラスプーチンを思い出すが、プーチン繋がりなのは偶然の一致?