株安

 晴れ、気温はマイナス13度。南西の空に半月が浮かんでいる。この寒さと天気のよさとお月さまという構図は、何となく不思議である。

 昨日のニュースといえばこれ

引用 日本経済新聞(https://www.nikkei.com/article/DGKKZO26571810W8A200C1MM0000/)

世界の株安連鎖が止まらない。5日のニューヨーク市場で、ダウ工業株30種平均が前日比1175ドル安と史上最大の下げ幅を記録したのに続いて、6日の東京株式市場でも日経平均株価が一時1500円超下落した。下げ幅はバブル期後の1990年以来の大きさとなる。相場変動の大きさに投資家の動揺が広がっており、アジア市場も軒並み安。長らく続いてきた世界的な株高局面は米長期金利の上昇をきっかけに転機を迎えている。

 きっと今日は反発するだろうが、株安の流れは少しの間続く。日本株円高の影響で一度利確の動きは止まらないはず。投資家は、利益を確定させてから他の投資を考える。世界同時株安という事態が続けば、この先の動きは混乱に乗じた動きになる。

 投資をしている人は、無理に動くのは危険であるし、上手く立ち回るしかないが、これは個の動きだけではなくやはりそれが合わさった集合知の動きを読まざる負えない。どんな投資家だろうが世界経済を動かす力はない。やはり、起きた状況を見てから動き出す大多数の小さな個のハーモニーがこの先の相場を生む。予想するのは難しい。

 それと併せて、

引用 毎日新聞https://mainichi.jp/articles/20180207/ddm/008/020/139000c

仮想通貨の市場規模を示す時価総額が急減している。6日は一時、2800億ドル(約30兆5000億円)前後となり、過去最大を記録した1月上旬と比べ、約1カ月で3分の1程度まで縮小。国際的な規制強化や、取引所大手コインチェックの仮想通貨「NEM(ネム)」流出問題を背景に売り注文が膨らみ、価格が急落した。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの廉了(かどさとる)主席研究員は「流出問題の影響で仮想通貨の印象が悪くなった」と強調。今後も仮想通貨の下落が続くと指摘している。

 あれだけCMが流れ、仮想通貨所有者が世間に吹聴した儲け話に冷や水を早々に浴びせてくれて、多くの人が助かった。仮想通貨は今のままでは通貨として運用できない。あれを運用できるのは一部の詐欺師である。詐欺師の懐が潤わずに済んだのは喜ばしいことである。

 もし仮想通貨が通貨として生き延びるには、安定しかない。その安定は、やはり世界が認めなければならないもので、詐欺師風情がはやし立てるものでもない。

 それでは誰が仮想通貨の価値を決めるかと言えば、通貨の価値はその背景にある何時でも他の通貨に交換できることである。その安定性は、今の仮想通貨にはない。

 確かに仮想世界の中では通用するかもしれないが、現実世界で受け取った後値上がりすれば良いが価値が半減してしまっては、ババをつかまされるようなものである。

 今回の仮想通貨の盗難事件と言い、我々が踊らされた後に利益を得るのは、逃げ足の速い奴だけである。