北の動き

 晴れ、快晴である。気温はマイナス12度。

 寒さも徐々に和らぎ始めているように思う。更に低気圧の流れが変わってきているので春の近さを感じる。ここが寒さのピークを過ぎたと思うと時間の流れは回転するメリーゴーランドのようなもので人はただ模型の馬の背中に乗りながら周りを見渡すしかない。外周は異常な速さで回っていたとしてもその中にいる人は別な時間を進んでいるからである。


引用 中日新聞http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2018020802000069.html) 

安倍晋三首相は七日午後、ペンス米副大統領と官邸で会談し、北朝鮮の核・ミサイル開発放棄に向け、あらゆる手段で圧力を最大限まで高める方針を確認した。韓国に三カ国連携の堅持を求めることで一致。米韓合同軍事演習の実施は重要だとの認識も共有した。延期された演習を平昌(ピョンチャン)冬季五輪・パラリンピック後に、予定通り行う必要があるとの考えを確認したとみられる。南北融和路線に傾く韓国を念頭に、北朝鮮の「ほほえみ外交」を警戒すべきだとの認識でも一致した。

 北のオリンピック参加は、見事に日米韓の間にくさびを打った。南が北を恐れるのはもっともである。いくらアメリカが守ってくれるとしてもいざ戦争が始まれば相当数の国民が犠牲になる。所謂喉元に匕首を常時突き付けられた状況であり、更に相手は飢えた野良犬である。北を恐れるのは致し方ない。この先も未来永劫その立場は北朝鮮という国が隣り合っている限りその立場は変わらない。

 今の韓国は、太陽と北風の物語の中で太陽の役割をしたいと思っているのだろう。同じ民族として相手が理解できる何かを持ち合わせていると信じているのだろう。その心の綾は理解できる。血のつながった兄弟であれば考えもどこか似ていると信じている。

 今回の北の動きは、日米に対して時間を稼ぐとともに、北の国内の不満をオリンピックというお祭りに目を向けさせる役割を果たす。国内に多くの飢えた人間を出そうとも必死で頑張る国の代表の姿を見せつけること不満をそらす効果はあるだろう。

 しかし、このお祭りが終われば何かしらの動きはある。彼らの目的は、王国の地位を安泰に保つことが第一優先である。核爆弾を持てば侵略は免れると考えている。更にその効果を増すために多くの核弾頭を作り、ミサイルを増やすことが目的である。そのために時間が必要なだけである。

 その目的を達すればまた南に対して陽動を仕掛けあわよくば彼らの利益を吸い取り、次は併合ということなのだろう。