月のこと

 霧雨、気温は5度。風があるので暖かくは感じない。

 夜空を見上げるといつも浮かんでいると思っていた月だが、皆が知っているように満ち欠けをし、夜ではなく昼間に浮かんでいたりする。

 当たり前と思い何も感じなかったが、月はいつも決まった周期で満ち欠けをしていると思っている人も多いのではないだろうか。自分もその一人で、昔の暦は月の満ち欠けで作られていたという知識はあったので、決まった周期で変わるのだろうと漠然と思っていた。実は、月の満ち欠けは、

 13.8日から15.8日周期である。

 きっと知っている人は知っていることなのかもしれないが、全然覚えた記憶が無い。その理由が地球を楕円軌道で公転しているから。

 その公転周期も、27.3日と割り切れない数字である。だから、月を暦代わりに使っていてもどこかでその端数を足して1日追加する作業を行わなければならないのである。

 そういえばバイオリズムもそのくらいの周期だったと思い出して調べてみると感情のリズムが28日だった。更に妊娠から出産までの十月十日の月の日数が28日である。

 こう見てみると人間の体調の変化は太陽ではない月に関係しているように感じられるが、きっとそれはこじつけで、偶然なのだろうということは分かる。

 ここで人間の感情は月に支配されていると書きだしたら怪しいブログになってしまうのでそんなことは書かない。

 きっと、月の公転は地球の自転と併せて小学校或いは中学校の授業で習ったのだろうけれど、既に脳細胞のどこか片隅に存在するか或いは既に消滅してしまったのだろう。

 それともう一つ、これもみんな知っていると思うが月は自転をしていない。地球の周りを回っているのだが、必ず月は地球に対して同じ面を見せている。

 

 月の模様で日本ではウサギが餅をついているように見える姿は、世界どこにいても同じに見えるのである。そのことも知っていた筈なのに調べてみるとそうなんだとなんだか納得してしまった。

 覚えた知識は使わなければ忘れてしまう。しかし、今の時代はそういった事も調べればすぐに解る。昔、トリビアの泉という番組があったが、トリビアというのも過去のものになったのかもしれない。