高校野球

 曇り、気温は18度。

引用 産経新聞https://www.sankei.com/west/news/180718/wst1807180093-n1.html) 

日本列島は18日も高気圧に覆われ、東北南部から東日本、西日本にかけての広い範囲で気温が上昇した。午後には岐阜県多治見市で40・7度を記録し、今年の全国最高気温になった。同県美濃市でも40・6度になった。熱中症とみられる症状で2千人を超える人が救急搬送され、8府県で8人が死亡した。

 日本列島は猛暑に見舞われているが、幸いというか何というか北海道はそれ程気温上昇がない。却って朝晩は寒いくらいの陽気が続いている。だから、40度という気温になったと聞いてもどこの国の話だろうと思うくらいである。

 今、高校野球の予選が始まっているが、この炎天下の元で試合をするという行事が果たしてこの先も続けて行けるのかと心配になる。もし、この予選の最中に熱中症で亡くなられる方がいれば議論になることは必至である。

 高校野球の本大会は、夏休みの期間中に行われるが、その期間中は更に気温が上がる。その太陽の下でプレーする高校生もそれを応援する応援団もまさしくその暑さに耐えることから始まるわけである。

 もう少し涼しい秋とかに期間をずらすことができれば良いのだろうが、後にずれ込めば受験シーズンも始まり3年生は活動しにくいだろうし、長期間学校の授業に出ることはできなくなると学業優先という高校生活に支障をきたす。さらに前倒しすると春の大会と被ってしまうし今の期間にやらないと営業的にも苦しいことになるのは大人の事情である。

 しかし、高校野球は特別である。高校生がやる部活動を大人が取り上げて商売する他のスポーツには無い試みである。他にそういった商業化しているものは、正月の高校サッカー選手権とバスケのウィンターカップ、バレーの春高ぐらいだろう。それでも高校野球程メジャーではない。

 高校生のスポーツを商売にするのだから、やはりそこには大人の都合というものが入ってくる。それは利益を抜きにして盛り上げようとする人たちの熱意が却って高校野球を商売にしてしまうという結果になってしまっている。

 だからこの炎天下で試合をさせてしまう結果となるのである。そしてその炎天下の試合や連戦連投のピッチャーが故障を抱えながら投げることも美談に仕上げてしまう。その高校球児の将来は一時の大人の自己満足で失われてしまっても無問題という事なのである。