日韓関係は回復不能のところに来ている

 曇り、気温は1度。明日辺りには平野部に雪が降るらしい。


引用 日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37636650S8A111C1EAF000/) 

韓国最高裁新日鉄住金に賠償を命じた元徴用工訴訟判決を受け、元徴用工側の原告団が12日午前、東京都千代田区新日鉄住金本社を訪れた。原告団は賠償命令に応じるよう要請書を手渡して面会を要請したが、同社は応じなかった。

原告団の一人は「法的な判断は既に出ている。日本の植民地支配の責任をとるため、新日鉄住金は一刻も早く賠償に応じるべきだ」と話した。日本政府は賠償請求に応じないよう促している。新日鉄住金は判決を受け「日韓請求権協定や政府の見解に反しておりきわめて遺憾だ」とコメントしている。原告団は「判決が履行されない場合は、資産差し押さえなどの手続きに入らざるを得ない」と話した。

 今までの日韓関係は、日本が戦争に負けたことに対する負い目(いわゆる敗戦国側が世界に迷惑を掛けた責任をすべて背負う)と日本独特と思われる「勝負に負けたことを潔く認め弁解しない」ことが格好良いと思う日本人全体の感情に基づくものだった。

 更にその間奇跡の復興でGDPが世界2位の地位にありお金もあった時代でもあった。世界平和に貢献するためにお金を盛大にばらまけた時代でもあった。さらに、朝鮮は日本が併合したことにより一時日本国の一部であったという事実もあった。

 これまでの間、日本が韓国に対してとっていた行動は、結局日韓の友好関係に貢献してこなかった。その一つは、日本は韓国にとって打出の小槌だった。日本に文句を言えば譲歩してお金を出してくれる国であった。韓国は、そのことを当然と思うようになり、さらに戦後の教育で新しい日韓関係を作ることを目指さず過去の怨念を若者に植え付けてきた。日本では恩をあだで返されたと思うだろうことを、日本に対して厳しい態度をとることが正しい行為であると考えてしまった節がある。

 それまで曖昧な態度。日本が誠実に向き合えば、相手の顔を立ててあげれば韓国の人も自然と自分たちのことを敬ってくれると考えていたことがかえって不良息子を冗長させる結果になったと言える。

 我々が、韓国に対して色々なものを援助するのは、韓国を占領していたのだから当たり前であるという考えは、日韓関係に好影響は与えなかった。

 しかし、不良息子に対してお金をせびれば与えていたのをやめれば不良息子が理不尽に起こるように、日本が韓国に対して自分たちはこう考えて行動しているのだよと説明しても、勝手な論理を持ち出して反発するのは確実である。お金を渡さないことに腹を立て難癖をつけてくるのは必至である。彼らにとって金を渡さないことが許せないことで、その理由を知ろうとすることは無い。

 いくら対岸で人の道を説いたところで、その人の道は日本が勝手に考えたことで自分たちが納得するものではないからである。今後日本がとる対応は、既に自立していることを理由に突き放すか、また甘い顔を見せて彼らの機嫌を取ることのどちらかである。

 やはり、ここは断固とした行動をすることが将来においても日本の国益を考えるなら正しい行動と考える。もし、日本の対応に対して不服を覚え何か行動を取ってくるなら断交もやむなしと思う。

 日本人は外国人に対して甘いのだと思う。世界は日本の行動など尊敬の念を持って見てはいない。国が立派だからと言ってそれを理由に敵対行動を取らないという保証はない。何かの理由があればそんなことはあっという間に忘れてしまう。国家というのは利己主義で結局のところ自分たちの利益を最優先する。

 世界に国境がなくなれば理想の世界国家ができるという理想は、人間が世界を支配しているうちは無くならない。人間の本能の中に種の保存というものが遺伝子的に取り込まれているためどんな条件に有ろうとも生き延びようとするからである。