コンサドーレの本質

 曇り、気温は11度.風が冷たく感じる.

 

 今週末は、ラグビーW杯がありサッカーはお休みになる.来週まではJリーグはお休みのため週末の楽しみが減ってしまった.

 コンサドーレの選手たちも来週の鹿島戦に向けて準備を始めているのだろう.その鹿島もACLの準決勝に敗れリーグ優勝に向けて本腰を入れてくるだろうから簡単に勝たしてくれないし、今の選手の実力を比較すれば結構差があるというのがサポーターからみても正当な評価だろう.

 その実力差をどこで埋めるかと言えばやはり戦術で監督の領分になる.その戦術をいかにして選手たちに落とし込むかというところと、やはり今まで出ていた選手の代わりに新しい選手が出てこなければならないだろう.

 まだまだコンサドーレの若手は原石に近い.磨かなければその輝きを放つことはできない.その殻を磨く方法は練習で考え体を動かすことと試合に出てその成果を発揮することでしか達成できない.

 

 ミシャ式と呼ばれるペトロヴィッチ監督の独特の戦術は、攻めに強いが守りに弱いという欠点がある.その守りで失点を防ぐには、DF選手やGK選手の個人能力が余程高くなければならない.

 自分たちの攻撃は必ずシュートで終わらなければならないし、途中でパスミスをすれば簡単に相手にカウンターを与えてしまう.カウンターを受けないためにもボールを奪われたら高い位置で相手の攻撃を止めるあるい遅らせる必要がある.

 それでも相手に前進を許せば数的不利でも相手の攻撃を遅らせるDFだ必要だし、そこでシュートを打たれてもそれを防ぐGKが必要である.

 ある意味何時も選手の能力の限界を突破しなければ失点を防ぐことはできないし、限界までできる能力が必要である.

 どこかで選手がさぼればそれが隙となり相手にチャンスを与えてしまう.一試合中神経を張り詰めて運動しなければならない.負けるときは、得てして選手の不注意、手抜き、疲れなどが合わさって敗れてしまう.

 ミシャ式のサッカーは、世界で一流の選手は適応できない.何故ならその一流のプレーは個の力で動き回り試合を進めてしまうからである.ミシャ式に必要な選手は勤勉に動き続け常に他の選手の動きを見てプレーしなければならないからである.

 

 特殊なサッカーと言われるミシャ式は、選手にとってもろ刃の剣である.この力は必要だが、あくまでもチームの一人として振る舞わなければならないし、FW気質と呼ばれる「我」は戦術に対して常に反発するからである.

 

  

 

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 この話、コンサドーレの話題ではないが、道内出身選手である右代選手の話題.本来なら世界選手権に出場できると思って練習していたものが一瞬にしてなくなってしまった.こういった今までの努力が自分の責任とは違うところで消えてしまうのは、本当に彼にとって可哀想である.

 早くに出場条件を満たしていないとわかっていたら、その出場権を取るために別な方法をとっていただろう.そこで出場条件を満たさないと分かればそれは自己責任の範疇である.

 こういったことが起こらないようにしてもらいたいものである.