J1リーグ 第36節 vs 鳥栖 0-1

 曇り、気温は6度.昨日の日中と同じ気温である.

 

 土曜日の試合について書くこととする.

 アウエーの地で試合を行ったコンサドーレ、ミシャ監督の若い世代を積極的に起用すると言ってはいたが現実は今いるメンバーの最善の選手ということで入れ替わりは故障の菅選手に変わり青木選手が入ったくらいだろうか.そういう意味で底上げが中々出来ていないというのが現実だろう.

 先発メンバーは、GK菅野、DF田中、高嶺、福森、MF金子、深井、駒井、青木、荒野、チャナティップ、FW小柏.

 この試合のキーは、深井選手と小柏選手だった.前半の鳥栖の圧力で前回の試合よりは押されてしまう展開となる.相手を走らせるパス回しを防ぐために積極的にDFに圧力を掛け、奪ったらシンプルにワントップ目掛けてボールを蹴るという戦術にコンサドーレの選手も上下動が激しい戦いになってしまった.コンサドーレもここ最近の傾向で中盤でボールを回す回数よりもシンプルに金子選手のサイドか青木選手のサイドへと小柏選手目掛けてのロングパスを多用する.そのためロングパスが出た時は選手全員が前掛になるのでボールを奪われた時のカウンターで相手にチャンスを与える場面が多かった.

 そのため前半は、何時もの通りラストパスの連携が上手く行かずコンサドーレにチャンスらしい位チャンスはなく、コンサドーレパスミスから相手にチャンスを与えシュートを深井選手と菅野選手がお見合いする格好になってしまいゴールを許してしまう.

 それが決勝点に結果的になってしまった.最初に書いたようにこの試合深井選手のプレーは正直満足できるものではなかった.何時もの彼らしくなかったとしか言いようがない.更にワントップの小柏選手、足は速いのだが、それを生かしきれていない.動き出しの質だとかフェイントなど身に付けなければならないものが一杯ある.試合に出て成長すべきところだが中々上手く行っていない.足が速いだけではこの先生きていけないのは彼も知っていることだろう.

 後半、開始早々不調の深井選手に変えてツチッチ選手をワントップにする.この選手も能力があるのかどうか不明な選手である.シュートを打つところをこれまで見ることは無く、爪を隠したままである.

 それでも彼に何度かチャンスはやってくるがシュートは弱く、1対1になった局面でももう少し足が速ければというところで一歩足りずというところでその才能の片鱗を見せていない.果たしてこの先活躍できるか疑問符が付く.この選手も来季はレンタルになるのだろうか?

 チャンスが有りながら得点を入れられないコンサドーレは、攻撃のキーマンとしてジェイ選手を投入する.これで流れが変われば良いのだが、中々チャンスに絡めずCKから混戦となったシーンでもシュートを決めれず試合は終了する.

 J1残留が決まってからというもの勝ち切ることもできず引き分けが御の字で、中々良い試合を見せてはくれない.もどかしいチームであるが、何が悪いかといえばゴール前で囲まれてもシュートを打てる選手がいないことに尽きる.ゴール前に来るとコンサドーレの選手はボールを扱うのに躊躇するようだ.それを打開できる才能がいなければ得点できるはずもない.

 中国に移籍したロペス選手も結構ゴール前のチャンスで外していたが、そのシーンもないほど今のコンサドーレの得点力は不足している.次はホームの最終戦だが、果たして勝利を見せてくれるのか心配である.