備えをするための覚悟

 雨、気温は11度.南から吹き込む風の影響で気温は高い.ただし、雨と風がありそれ程体感では暖かく感じられない.

 

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 中国国内で起きている抗議活動、このまま続くと強烈な弾圧が始まると思われるが、それを予想しても尚この活動は続くと予想する.

 その理由の一つは、この抗議活動の元となるコロナ感染者が中国国内で大幅に増えていることである.そのため中国国内の物流、生産活動が大幅に停滞している.その中で生まれた不安を取り除こうとしてもゼロコロナ政策に始まる防疫活動で対応に時間が掛る可能性が高いからである.

 暴動の発火点でありながらそれを鎮圧するまでの範囲がとてつもなく広い点も大きい.天安門事件が北京に集まった学生が中心に行われたことで、そこを軍隊で集中的に対処すれば良かったのだけれども、今回の暴動は中国全土に広がっており、点と点を結んだ線はその間を遮断するのは困難である.

 と予想はするが、これまで中国政府に飼いならされた感のある中国国民は、この過激な行動を望まない可能性も高い.一部の市民の活動がその他大勢の市民に波及するかと言えばそんな簡単なことではない.これから更にコロナが蔓延し生命の危機を感じ始めた時にどうなるかだと思う.

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 今の中国、北朝鮮の状況を見て日本国内の防衛力を点検したところもの凄く穴が開いていることに気が付いたのだろう.その空洞化とは、やはり武器弾薬の備蓄が恐ろしいほど少ないのが判ったのとそれを供給する体制をフル稼働しても供給が即座に追いつかないという事実にだろう.

 ウクライナが戦争でミサイル、ドローン兵器が活躍し、戦車などの機動部隊は簡単に撃破されることが明らかになった.既に戦争は人が行うのではなく人が遠隔で操作するドローンにとって代わっている.兵員の活躍できる場所は完全に占領した場所でなければただいるだけでは簡単に攻撃を受けてしまうという事実に気付かされたわけである.

 その点で日本の自衛隊はどうかと言えば装備は戦車などが主力で有り、ミサイルなどの備蓄は戦争が起きていないため訓練に必要な数を揃えて置けば大丈夫という感覚で用意されている.

 戦争が起きないという保証があれば軍備の備蓄は無駄でしかない.米ソ冷戦が終わりを告げた直後はこの世界から戦争が無くなると夢見た時期があった.しかし、その夢は長くは続かなかった.世界ではどこかで戦争が起こり続け今まで来ている.その戦争地帯から離れて存在する日本でもいつの間にか中国の軍事力が強大になり更に北朝鮮もいつの間にかICBMを準備している.戦争が日本の周辺では起きないと安心していたにも関わらずその安心は風前の灯である.

 身に迫った危機を念仏を唱えるだけでは防ぎようにない状況に陥っているのも事実である.必死で唱える念仏が中国や北朝鮮に届けばよいのだが如何せん言葉が違う国では効力が薄い.と言いのが現在の日本の置かれた状況である.

 日本人が望むように戦争が起きず、全ての日本国民に被害を及ぼすような大災害も起きないのなら何の備えもいらないはずなのだが、そんな勝手な願いを世界は受け入れてくれない.

 何も起きないと未来を予知できれば良いのだが、そんな能力を持たない人間は、これから起こるであろう物事に対して備えていくしかない.