米朝首脳会談中止

 雨、気温は9度。風も強く吹く時があり傘を持つ手に力が入るような天候になっています。

 昨日の日記にも書いたのだが、やはりというか何というか中止が決定した。

引用 デイリー(https://www.daily.co.jp/society/main/2018/05/24/0011289327.shtml

ホワイトハウスは24日、トランプ大統領北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長に宛てた書簡を公開した。トランプ氏はシンガポールで6月12日に予定されていた米朝首脳会談を今行うのは不適切だとして中止を通告した。会談が実現すれば史上初で、北朝鮮の非核化と休戦状態にある朝鮮戦争終結に向けた歴史的な一歩になると期待されたが、米朝関係は再び緊張しそうだ。

 トランプとしては、再選とノーベル平和賞を横目で見つつ決断したのだろう。このまま首脳会談を開き北朝鮮の要求を飲めば歴代の大統領が失敗してきた北朝鮮政策と同じ轍だと非難されると感じたのだろう。

 今回の北朝鮮の強気の意図が不明だが、中国との間に何らかの示唆をされての行動なのか疑うくらいの状況である。更にあるとしたらモスクワのプーチン氏だろうが、6月のW杯の開催を控えているので米朝の対立が激化して大会が吹き飛んでも困るのではないかと思うが、プーチン氏にとってサッカーなどは取るに取らない行事なのかもしれないのでそれもありかもしれない。

 今後も会談が開かれないということではなく、延期ということなので無いわけではないが、もし、そこで会談が開かれるとしたら双方の歩み寄りが必要である。

 

 歩み寄るのは北朝鮮アメリカ、どちらが先か両方同時かが気になるが、アメリカがどこまで引き下がれるかが会談開催の条件になるのだろう。

 それにしても全くもって不明な点は、この会談延期の期間の間、北朝鮮は何を画策しているかだろう。一つ考えられるのが核兵器の隠匿に時間を掛ける、或いは秘密裏に国外に搬出するなどの行動である。彼らにとって最後のカードが核兵器だとしたら、アメリカとの交渉がまとまるまでは絶対守っていたいものであるし、交渉がまとまってもどこかに隠し持っていたいと思っているだろう。

 その点は、誰が北朝鮮の指導者がなっても同じ行動をとるはず。全くもって無条件廃棄などできるはずはない。そう考えれば、上手く核兵器の搬出や隠匿が進んでいないのだろう。それに中国やロシアが一枚噛むとは思えないことも事実である。

 しかし、中国、ロシアは、もしかすると時間を逆進させたいと願っているような節がある。中国は一党独裁の枠組みを維持するため、ロシアは、米ソ対立時の2大強国の時のソ連に。

 その道筋の中に北朝鮮が出て来て、これをどう利用すれば自分たちの望みが早く実現できるかと算段しているのだろう。それにアメリカも追随して力を誇示したいのだろうが、思った以上にトランプは国内保護主義を推し進め対外的にはそれ程自分たちの力を使わないで済むような動きをしている感じがする。

 どちらにしても日本は完全に対話の中から放り出され外野でその様子を眺めるしかない。もう少し主導力を発揮したいのだろうが、国内の国会空転が影を落としているのは日本にとって不利益なことは間違いない。