金子選手の移籍

 曇り、気温は20度.

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梅雨前線が北海道に近付いてきており週末には前線が掛る予想がされている.あくまで予報なのでずれる可能性があるがどちらにづれるか判らない.もし、本格的に前線が掛るようであれば大雨となるところが出てくるかもしれない.

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「札幌より年俸低いが…」金子拓郎、ディナモ・ザグレブ期限付き移籍で合意 | Football Tribe Japan

海外移籍の情報が流れた金子選手、クロアチアのチームにレンタル移籍になるらしい.日本代表には選ばれなかったが選ばれるためには海外移籍という箔を付けなければ選ばれないという今の目に見えないルールが存在するため、選手としてはチャンスが有ればそちらに向かうのは当たり前だろう.サラリーはコンサドーレに居た時より下がるということなので海外の報道では金でなく選手としての成長を目指す日本人の考えの違いと驚かれているらしい.本来ならスカウトされれば今まで以上の給与を目指すのが当たり前でその辺りの感覚は不思議がられるのは当然だろう.

 報道によれば「100万ユーロ(約1億5000万円)以上の買い取りオプション」ということなので若手選手を移籍させてのチームへの見返り額は少し寂しいものがある.しかし、チームとして「北海道から世界へ」と言っている訳なので世界に挑戦しようとする選手を繋ぎ留めておくのは難しい.もっとビッグチームになり選手が出ていくか迷うかそれとも高額な報酬で買い取られる選手ばかりのチームになるしかない.それはチームにとっての夢とも言える.

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 大リーグの大谷選手も移籍話で持ちきりである.今年で契約が切れ来季はFAになる大谷選手であるが、その前に人的トレードで移籍があるのではないかと言われている.オールスター前までの6月は大谷選手などの活躍でエンゼルスの成績も良かったが、何故か故障者続出からの投手陣の不調も相まってオールスター前に負け越しになるなど去年を彷彿させる状況になってきた.常日頃、最後まで熱く勝負をしたいと考えている大谷選手の気持ちを察するに今季は是が非でもプレーオフに進出したいと思っていることだろう.その願いが叶わなそうなら行けるチームに移籍もあり得るという話である.

 ここで金子選手に話と繋がるのだが、自分の成長の方がお金より大事という日本人の美学である.エンゼルスで二刀流を始めてからチームは大谷選手をフォローしてくれたように見える.そして、自分を価値ある選手として扱ってくれた恩は必ずあるだろう.その感覚は日本人ならではの感覚だろう.チームを去るにしても何か結果を残して移籍したいという考えである.

 しかし、それは日本人特有の考えで地位と金で選手は移籍すると割り切っているアメリカでは驚かれるのは当たり前で、ある意味奇妙な人間と思われることだろう.そう考えると今季の移籍は無いと思う.

 翻って金子選手だが、もしチームが優勝争いをしている渦中ならこの移籍話は無かったかもしれない.チームの優勝の可能性が殆ど無くなりこの先の選手生命を考えればチームも周囲も許してくれる環境にある.その辺りは大谷選手と大きな違いがある.金子選手と大谷選手を同一に扱うことは既に大きな結果を出している選手とこれから結果を出そうとしている選手ということでそれ自体間違っているのだが、日本人選手の感覚という意味で裏切らないという何かがあると思う.